変なものが売れる。売れるから作る。
変なものにはすぐ厭きるから、すぐ消えていく。
また変なものを考え出す。
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悪がきが悪菓子を持ってやってきた。
「食べてみる?」「いやだよ」「食べてみる?」「いやだよ」「食べてみる?」
疑問形は執拗作戦に有効である。
きりがないから一つ口に入れる。
吐き出さない習慣のついた口は、噛めないものでなければ吐き出さない。
食べる喜び、味わう楽しさはもちろんない。
残るのは、変なものに出会ったかすかな記憶だけ。
奇菓は良俗を侵略するが、融合はしない。