・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

すり替え置き換え

2013年01月15日 | つぶやきの壺焼

「かえ」で変換すると、買え、変え、代え、換え、替え、飼え、と六変化の「かえ」が現れる。
音だけ聞いていると「買え、買え・・・」と言われているようでもあり、うるさい。

ものごとを言い表すのに「言い換え」がときどき使われる。
言葉を「置き換え」てわかりやすくしようということなのだが、それが時に「すり替え」になり、主要な意味がかえってわからなくなることもある。

「換え」と「替え」の字は、これまでなんとはなしの感じだけで使い分けていたが、IME の変換第一候補をそのまま使ってみて気がついた。
「換え」は正味・中身が変わらない場合、「替え」は変わってしまう場合なのである。

「替」の文字に夫が並んでいるのが、また面白い。
日替わりという言葉が、なにか鮮烈かつ隠微な意味を持っているようにもとれる。


さて本題は、すり替えではないかと思ったニュースの記事にある。
Webニュースに次のような記事があった。
~~(1)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
見出し:「非常に重要なシグナル」北方領土問題でロ大統領が安倍氏発言を「評価」

第1段落:ロシアのプーチン大統領は20日、5月の大統領復帰後初めて、国内外の報道陣を集めた大規模な記者会見を行った。この中でプーチン氏は日本との北方領土問題に触れ、次期政権との「建設的な対話を期待している」などと語った。

第2段落:プーチン氏は、衆院選で圧勝した自民党の安倍晋三総裁が日露平和条約締結に意欲を示していることについて、「たいへん重要なシグナルで高く評価する」と指摘した。ただ、極東地域の長期的発展プログラムでは、「クリール諸島(千島列島と北方四島)にも必要な注意を払う」と述べ、現地のインフラ整備を引き続き進める考えも示した。
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この安倍氏発言というのは次のことらしい。
~~(2)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
北方領土、交渉進展に意欲=安倍首相
安倍晋三首相は13日放送の読売テレビ番組で、北方領土問題について「ロシアのプーチン大統領は相当強く権力を掌握しており、そういう人物でないと思い切ったことはできない。こちらもしっかりとした政権基盤をつくっていく」と述べ、プーチン政権との間での交渉進展に意欲を示した。
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(1)の見出しをひと目見ると、雪がいくらかとけそうかと思ってしまいそうなのである。
ロ大統領が安倍氏発言を「評価」したのは、「ロシアのプーチン大統領は相当強く権力を掌握しており、そういう人物でないと思い切ったことはできない」という部分だろう。
しかし、その前に「北方領土問題で」とつけると意図の強弱はともかく、すり替えになっているではないかと、斜視覗きの眼が信号を送ってきたのである。

願望も、希望的観測も、プラス思考には違いないのだが。