大相撲で日馬富士が全勝優勝、今の日本人の力士に求めることが難しくなった集中力の成果だと思う。
表彰式を待つ賞品の類が、国技館の通路に並んでいるところが、何度もTV画面に映る。
人が歩き回る廊下の床、地べた同様のところに、物置小屋を平らにしたような形でべたべたと並べてある。
大切ないただきもの、預かりものでもあり、栄誉をたたえるものでもあるのに。
力士には心がだいじと教えても、ものにはどこか無頓着なのがおかしい。
重いものだから、高い台に並べると危険だということはわかるが、それなら低い台を作ればよい。
台は保管に場所と手間がかかるというなら、せめて白い布でも敷いたらどうなのか。
そんなことまでとそっぽを向けば、いくら力士に心のだいじさを教えても、口だけ説教と同じで、胸にしみこむ真心を伝えることはできないだろう。
協会の基本姿勢にかかわることなのだから。