毎年新しい病名が耳に入ってきます。
医療の研究が進めば、別段新しい病気でなくても、症状の要因にこれまではっきりしなかったことが説明できるようになると、前の病名ではこうだとされていた症状の埒外になるので、病名を変えなければならないのではないかと、われわれ素人は考えます。
「病名の生まれるもとは分析」と、誰かが言っておられました。
はじめて聞く病名は、新しい病気ではなく、名前が変わっただけなのかもしれません。
そういえば、「新薬」という言葉はあっても、「新病」とはニュースにも出てきません。
それでよいのです。
新薬は人々を安心させても、新病は人々を不安にするでしょう。
病気が九層倍になられたのでは、たまったものではありませんから。