呑み過ぎて眼の据わってしまった人は、どこか気味が悪いのですが、雑踏の中でまなこの定まらない人も、危なげで近寄りがたいものです。
どこかを見つめているのか、見つめるものが見つからないのか、バーチャルとリアルの境界が朦朧としているかの様子にも見えます。
それが、まるで世間全体の眼を代表しているように見えるとき、地球もいよいよ冬の入り口か、もう温暖化どころではなさそうだと、脇腹を風が吹き抜けるような感じがします。
ふと朦朧人という言葉を思いついて、スペースキーを押したら、「もう老人」と出てきました。ギク!