鉄道の走行種別の呼び方には、実質名称と気分名称が混用されています。
Limited Express というのがあって、早く走らせるのに限界とか制限とは何のことだろうと思っていました。
よく考えると、この Limited は、走り方ではなく止まるところだったようです。
すべての駅でなく、停車する駅を限定すれば特別に早く走れ、特急になるということでした。
特急よりさらに停車駅を減らして、実質的に早く走らせると快速特急になります。
快特という乗客の気持ちを酌んだような、これは気分名称です。
快速よりさらに速く走らせるようにしたらどう呼ぶか、あたまに新をつけた名前があります。
新づけの便法は、地名、駅名、施設名にも用いられます。
できたときには新しくても、それが定着すれば新しくなくなります。
実質的な意味はなくなり、しかも新しいといわれても乗客の気分はそれほどでもなければ、気分名称でもなく、さて何と呼んだらよいか、ここでハタと困り臨時停車してしまいました。