感情ということばは、対語の探しにくいことばです。
対語がなかなか見つからないのは、意味をたくさん持っているとも言えます。
仲の悪い人がいないように見える人は、感情の広がりが大きいのでしょうか。
感情と理性は、ものごとのとらえ方で、対向とまではいかずとも別の面と言えるでしょう。
隣国首脳の国賓招待延期の報に「感情で反対する人もいるが」と、ラジオのコメンテイターが言っていました。
感情で反対でも、理性を働かせれば一概には反対できないだろうと言いたげに聞こえたのですが、そんなことはないでしょう。
ホロコーストの計画から80年後に同じことに手をつけてしまった男を、理性で考えればなおさら許し難く、国賓招待に反対できないという考えなどどこからも湧いては来ません。
国賓招待に反対しないとすればそれは感情ではなく勘定、自分の金儲けのためしかないでしょう。