学術とは、学問と芸術のことであるなどと、いい加減なことを書いてある辞書がある。
学術という文字を団体名に入れて、怪しげな活動をしている団体もある。
学術とはなどという定義は要らない。
それは呼び名の一つではないか。
その学術を、生涯の仕事にしている人たちがいる。
その人たちは、大まかに言って二通りの類別ができる。
一方は、それぞれの適性に応じた研究を行って、その結果が優れていれば科学技術の発展に寄与できている賢者たちである。
もう一方は、研究と称して産み出したものを種々の事業に持ち込み、成果を売ることを目標にしている呆者たちである。
いわゆる学術に携わる人には、現代では後者のほうの割合がはるかに多いのではないかと思う。
学術呆が集まる場所は主に大学だが、そこでどんなことが行われているか、一例をあげておこう。