・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

珍語X番勝負:24 欠議

2020年12月26日 | つぶやきの壺焼

ハウツーばやりのいま、「こうするとよい」という記事が数多く見られる。

「議事録の書き方」というサイトにこんなことが書かれていたた。

『あなたが“正しい”と思う「議事録」は別の誰かにとって“正しくない”』

この“正しくない”には、
1.誤認記録~修正可能
2.黙認記録~修正不能
の二通りがあるだろう。

記録の際に誤りを生じた誤認の場合には、皆に認められる修正を施すことができる。
黙認の場合には、正しくはないが、そのように記録しておかないとその会議を終えることができなかった、まあそういうことにしておこうという内容の記録が多い。
種々論議はしたが、審議未了になった事柄のうち、その旨をはっきり記録できない場合が、その部類に入る。
審議未了と記載できれば、それが正しい記録になるのだが、次の機会がない会議では、審議未了で済ませることはできない。
その場合、結論が出たことにしておくという、やや怪しげな記録になる。
その代表形式が“付帯決議”である。
付帯であれ決議と呼んでおけば、一応は会議の結論らしくなるので、まあまあこれでと、形だけは整うことになる。
付帯決議の多くは、提案はされたが認められずに終わってしまった事柄で、否決とまでは言いにくいけれども、そのまま承認はできない、そういうことを記録に残しておく便法である。

会議は終わった、提案したことは決定には至らなかったが、付帯決議に記録されているので、いつかは陽の目を見るであろうなどと考える人は、頭のどこかに欠陥があるとしか言えない。

重要な国際会議で、付帯決議への記載などは、土産の包み紙ぐらいのおめでたい効能しかないことを、しっかり見極めておかなければならない。

付帯決議の短縮形は「欠議」であると思っておいてよいだろう。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする