・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

言葉の格

2010年06月14日 | Weblog
立場に応じた言葉の使い分けを、本音とたてまえがどうこうなどと言うと、いかにももっともらしく聞こえるが、この考えはあまり立派とは言えない。

たてまえとは立派なものか、総じて立派ではない。
なぜかと言えば、それにはできもしないことが多いから。
では本音は立派なものか、これも総じて立派ではない。
なぜかと言えば、それは愚痴の変形であることが多いから。

立派でないことを対立させてみても、その論法が立派になるものではない。

立場という言葉も、たてまえという考え方の近辺にある。
「俺の立場は・・・」などと言っても、自分を指しているわけではなく、自分がいる場を指しているので、自分そのもののことではない。
立場はというのは、自分という一個の人格の外側にある。

政治家を例にとってみても、党として、党首として、大臣として、個人の見解でなどと、めまぐるしい使い分け、言い分けが用意されている。
この言い分けが、言い訳代わりに使われることもある。
大臣でいるときは党を一時離脱しているなどと、アニメ型変身術が持ち出される。
こうなるともう立場分裂症状である。

つまり立場というのは人格が失われた概念なのである。
何かの場合に、立場を重んじた扱いをされても、そのひとの殻の部分がだいじにされただけで、その人の人格が重く見られたことにはならない。

たてまえも立場も、ある場合には一見立派でも、ちょっとしゃれた服を着ているぐらいのことでしかないのだ。
そのうえ腹の中に愚痴のかたまりを溜めていたのでは、どうみても立派とはいえないだろう。

おとな

2010年06月12日 | なんだいまあ(何だこりゃが念仏になった)
大人げない大人をこうもたくさん見ていると、「大人」ってどういうものなのかわかんなくなってくるなー。
こんな思いの書かれたページがある。
http://home.goo.ne.jp/user/3xkuma

着任早々の大臣をつかまえて、事務所に人が住んでいるではないか、郵便の受け取り場所だけでは事務所とはいえないとけちをつける。
こういうのも大人げない騒ぎだ。

コメンテイターという役の、TVカメラの前に並んで座らせている人は、内心どうかは知らないが「説明をはっきりしなければ」などと大人ぶった顔で大人げないことを言う。
「そんな小さなこと、どうでもいいじゃないですか、もっとだいじなことを放っておかないようにして欲しい」ぐらいのことを子供の顔をして言ばよいのに。

そんなことを思っていたら、追いかけて輪をかけて、少女マンガ、パチンコ・ミュージックのCD、女性用下着を事務所費で買っていたと堂々と公表!
聞かせられるほうのあたまもおかしくなってくる。

「大人」ってのは子供の顔でなくなった大きな人なのかな。

ユーザーのためのサポート

2010年06月11日 | Weblog
昨日の続きで、またサポートのこと。

絵を入れてみて気が付いた。
国旗の正規寸法はこうだと書かれたものを切り抜いたが、数字の使い方が「わかりゃいいだろ」で至極鷹揚、これ、応用数学のケーススタディ。

さて本題、回路テスターで低い電気抵抗を測定するには、レンジを1オームにし、リード線を短絡した状態で、抵抗0の目盛に針が指すよう調整してから使うのだが、電池を取り替えた後でそうしてみると、フルスケール目盛調整器をいっぱいに回しても0にところに針が行かない。これは別の部品が故障らしい。

サポート担当に尋ねてみようと、テスターメーカーS社のホームページを見ると、あった、あった、○○クラブにお入りなさい。
なんだやっぱり同じことをやっているのか、と思いながらよく見ると、入会・登録は無料で、相談・質問ができるようになっており、定期校正・修理は品目別に金額が明示してある。
実際に何かして貰ったらそれに対価を払う、そのときに便利なように、あらかじめ登録して置く。これが普通の姿だろう。
早速申し込み用紙をダウンロードして手続きした。

用があろうがなかろうが、とにかくメンバーをできるだけ多く集めて、会費を取るだけとってしまえというような略奪戦略があたりまえになってきている昨今だが、そうでない日本で育った日本の会社がまだあった。
さすが半世紀前から名前を知っていた老舗。

窓の外を見ると、空は曇っているが心は晴れた。S社よ、ありがとう。

外資系大江戸

2010年06月05日 | なんだいまあ(何だこりゃが念仏になった)
ついにお江戸も外資のもとにか、何の話かと、耳から頭に入ってきた情報経路をもう一度たどりなおしてみると、外資系OLだった。

アナウンサーの発音で、子音のsがtに、rがdに聞こえることが多い。
「ケタのお天気は・・・」
「・・・をヤメヅこととしました」
「・・・がトコドドコドに見られます」

違和感

2010年06月05日 | なんだいまあ(何だこりゃが念仏になった)
プロのスポーツ選手が、どこかからだの具合が悪いと、痛いと言わずに違和感があると言う。

違和感というのは、人と物との結びつきなど関係がしっくりこない、どこかちぐはぐであるという場合に用いる表現だった。
一人の人間のうちでどこかとどこかがしっくりこない、あるいは通常の感覚と違う場合は、違和感ではなく、痛む、嫌な感じがする、気持ちが悪い、ということではないのか。

スポーツ選手がこれを使いたがるのは、自分で気取ったつもりで使う、はやり言葉らしいから使う、痛いと言うより格好がよさそうだから使う、トレーナーが使っているのを真似て使う、そんなところか。

こりゃ聞くほうで違和感を覚えるなあ。

マチュはマッチョか

2010年06月04日 | Weblog
最近TVでK社の週刊世界遺産のCMをときどき見かける。
ペルーのマチュ・ピチュの写真が創刊号の表紙に載っている。
面白い名前の山だ。

マチュは、マウンテン、モンの系統、ピチュはピークで、突き出た山のことかと思ったが、この想像は見事に外れ、山を意味するのはピチュのほうだった。
では、マチュとは何か。

Wikipedia を見ると、「マチュ・ピチュ」(Machu Picchu) は「老いた峰」を意味すると書かれている。
写真で見るあの山の姿から、マチュはマッチョではないかと想像していたのに、「老いた」と知ってこれはがっかり。

スペイン語かと思って machu と picchu を西→日翻訳にかけてみたが、そのことばは二つともない。
もう一度 Wikipedia をよく見ると、これはケチュア語だった。
意味のほうにすぐ目が行って、どこの言葉なのかをよく見てなかった。

一般の翻訳サイトにケチュア語は載っていないが、あきらめずに探すと、あった。
理研の笠原和起(たかおき)博士によるスペイン語・ケチュア語・アイマラ語の辞書がある。
http://www.kaorin.net/jesqa/

そこで machu は老人, (男), おじいさんとわかり、念のため picchu を探したが載っていない。
伺ってみると picchu はやはり「頂点、いただき」だった。

驚きはまだ続く。
マチュ・ピチュ(老いた峰)の隣には、ワイナ・ピチュ(若い頂)という山があって、その山は頂上が急峻、マチュ・ピチュは山が丸いからこそ街を築けたとのことだった。

ことばも所作も、住み慣れたところ、使い慣れたものから自分勝手に意味をつかむと、まるきり反対ということもあるのだった。

新珍学会

2010年06月03日 | Weblog
「と学会」という珍しい名の学会がある。
世間のトンデモ本やトンデモ物件を品評することを目的としている。

はじめの目的は、トンデモ本を楽しむことにあったが、超常現象や疑似科学、陰謀論などを否定的に取り上げることが多くなると、オカルトを批判したいだけではないかと誤解されるようになった。
だがそれは、そうした分野にはトンデモの要素が多いからで、学会がオカルトを特別な標的にしているわけではないと会長さんは主張していらっしゃるという。
http://www.togakkai.com/

そのうちに本だけでなく、あらゆるおかしなものを扱うようになって、そちらのアイテムの方が多くなったそうである。
モノを直接扱ったほうが、本を通してよりも回りくどさがなく、トンデモ感が伝わりやいからだろう。

さて、世の中には、トンデモまではいかなくても、その一歩手前の、あやしいこと、いかがわしいこと、胡散臭いこと、えげつないこと、おこがましいことはいくらでもある。
それを調べる「あいうえお学会」というのはどんなもんじゃろか。

冷静なお方は、調べてどうすると言いたいだろう。
それなら次に「どうする学会」をつくろう。
省略と対抗の精神をあらわに「ど学会」とする手もある。

いろいろシリーズ

2010年06月02日 | つながりを楽しむ
Read Only 26種 

ROA Read Only Academy  テキストが配達されればそれで終わりの通信教育

ROB Read Only Bar  呑みに行かずに雰囲気を楽しむだけの酒場

ROC Read Only Concert  評論家の記事だけで聴く音楽会

ROD Read Only Driver  ペーパードライバーという別名のある人たち

ROE Read Only English  原書などを読みこなすが街へ出ると通じない英語

ROF Read Only Farmer  保存法まで知っているが土をいじらない農学士

ROG Read Only Geography  地図を読むのは歩くより疲れるし、磁石もある

ROH Read Only Home  温かい明るい素適なイメージだけの家庭

ROI Read Only Idea  成功例を数多く知っていて自分では考えない

ROJ Read Only Judge  裁判ものの小説大好き、机を叩く道具まである

ROK Read Only Knowledge  読み学問、読学の大家、ひとは博覧強記という

ROL Read Only License  どんなのもかは全部知ってる、一つも持ってない

ROM Read Only Mail  無反応メール、読んでるだけで私は結構

RON Read Only Naturalism 名乗っているだけで、することはよくわからない

ROO Read Only Outdoor  世界中のキャンプ場を知ってるぞ、聞いてくれ

ROP Read Only Plan  計画はたてるもの、実行はまた別のこと

ROQ Read Only Quiz  自分では考えない、人の考えをたどるのが面白い

ROR Read Only Race  ページをめくりを競り合うレース

ROS Read Only Sportsman  ルール、監督、選手、競技場、何でも聞いてくれ

ROT Read Only Traveler  行ったことはなくても知らないところはない

ROU Read Only User  マニュアルは全ページ頭に入った、もういいぞ

ROV Read Only Volunteer  NPO基礎講座はすっかりマスターした

ROW Read Only Weding  オズウエディング誌で雰囲気に浸れば十分

ROX Read Only Xmas  ディケンズのファン、ケーキはどうなのか

ROY Read Only Yachtsman  海に出ない、安全第一海難皆無のヨット乗り

ROZ Read Only Zone  なんのことやら名だけの特区、がっちり官制