・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

クラムボンとは何だ

2012年10月16日 | つぶやきの壺焼

孫の質問 「クラムボンって何」。

国語の教科書に出ていたという。

あの読みものから、国語の何を教えようとしているのか。

宮沢賢治の「やまなし」に出てくる珍名奇名の正体よりも、そちらのほうが気になる。

学習指導要領には、「言葉の響きを楽しむ事を教える」としか書いてないそうだが、これは先生へのクイズなのか。

こんなQAもあった。
・・・クラムボンはわらったよ・・・

「やまなし」の授業 (文芸研の授業―文芸教材編)
西郷 竹彦
明治図書出版




いざに予告はありません

2012年10月15日 | つぶやきの壺焼

街のあちこち、電車の駅にも、目に付くところにAEDがおかれるようになった。
実体験の機会には恵まれないほうが幸せだが、まったくの予備知識なしは不安だ。

「ただいまから、 いざというときが、 始まります」   という放送はされない。

実際に触れてみたことがなくても、こういうものかぐらいは知っていたほうがよい。

あなたは知っていますか? AEDの使い方」というサイトがある。

名前だけしか知らない方は、一度ご覧になるようにお勧め。


救急活動コミュニケーションスキル 何を聞く?何を伝える?
坂本 哲也,畑中 哲生,松本 尚
メディカルサイエンス社



天は二物をも与える

2012年10月14日 | つぶやきの壺焼

天は二物を与えずということわざは、できの悪さへの慰め言葉で、実際には二物、三物をまとめて与えることがある。

本田望結がその好例、役者、フィギュアスケート、暗記力、やろうと思えば何でも並以上にやってしまう。

吾人のように一つのこともまとまらないのとはわけが違う。

なぜこういう人が出るのか。

ちかごろの雨に集中豪雨型が多いのと、どこか通じるものがありそうだ。

天も、とかく嫌われるバラマキをやめて、集中して効率テキに雨を降らしたり、人に才能を与えたりして回っているのだろうか。


八百万の神々―日本の神霊たちのプロフィール (Truth In Fantasy)
戸部 民夫
新紀元社

構造改革は次元改革から

2012年10月13日 | つぶやきの壺焼

この世のすべての足が軽くなって、世界中が整理不能な状態に陥っている。

打開の糸口として、グローバル次元とナショナル次元の相互に不可侵な二元社会運営というのはどうだろうか。

まず、ヒトの面。
ヒトの集合体の代表格である政党は、グローバル党とナショナル党の二大政党制とする。
右左などという見方は、もう前世紀のもの。自由、民主なども、政党の性格を現す意味はすでに薄れている。
国境を超えた政治と、国民中心の政治、外交政策のあり方も、それではっきりする。

次に、モノ。
モノづくりの代表はやはり企業。リスクを背負いながら世界の市場に向かう企業と、内需中心の堅実な運営からずれ落ちない企業、それぞれ体質を明らかにし、1社の二股経営は禁止する。

カネは、どうするのか。
通貨を二元制にする。
あるときには大きなリターンを期待できても、際限なくジャブジャブと世界中に流れ出す“Yen”と、国内のみに通用し、確実な保障の利いた“円”を区別し、国民の税金や国内で発生した利潤がむやみに海外に流れ出ないようにする。

情報は。
勝手気ままに走り回るから、区分も統制も意味がない。
そうかなあと思ったところで・・・。

___目が覚めて気づく昼寝の夢の滓___


ポスト構造改革の経済思想
石水 喜夫
新評論



偏見は気づかずに造られる

2012年10月12日 | つぶやきの壺焼

ケンミンショーというTV番組がある。
あるところで、特別な名の定着した食べ物、行事、あるいは生活習慣をみつけると、それを面白おかしく紹介している。
しかし、この番組は、笑って見ていながら、どこか地方をゆがめて見ているのではないかという気もして、スカッとした心地よさが味わえないのが残念である。
ちょっと変わった食べ方をする、変わった遊び方をする、どうということのないそのことを、騒ぎ立てることによって、あそこの人たちはああいうことをするのだというふうに、皆がそうでないのに皆がそうなのだと思ってしまう。

悪く言っているのではない、というつもりでも、そこから何か偏見の素地のようなものが生まれそうな気がする。

昔、外国の遺跡の見学で、狭い出入り口に我先にと殺到し、まったく動きが取れなくなったことがあった。
困った状況を作ったのが、その国の人たちであるのを見たとき、ああここはこういう国なのだ、と思ってしまい、何年経ってもその光景が頭から消えない経験を味わっている。

このことは、ある一面しか見ていない、しかもごく断片しか見ていない、それでも何かことが起これば、やはりそうなのだという思いに結びつく。

偏見は、印象の断片が焼きついた形で生まれる。
その断片は、よほど強力なものに出会わない限り、剥がしても擦っても消すことができないもののように思う。


ローカル線の味―鉄道でゆく地方色豊かな味覚の旅
野口 冬人
自由國民社



グローバル化は進化とは限らない

2012年10月11日 | つぶやきの壺焼

人種差別は悪いと言われるが、人間は、動き回る人と居座る人とに2分類できそうである。
狩猟民族、農耕民族などという分け方も見られるが、その中には例外があり、固体別に見れば、分類は民族を超えたものになる。
動き回るか居座るか、それぞれの集団の平均が、どちらかに偏ることがあるにしても、一家族の中でも、動き回るのが好きな人と居座るのが好きな人がいる。

カウボーイにも、牛を運ぶ人と牧場で働く人がいる。
物流の作業者でも、輸送車両の運転に向いた人と、基地での積み下ろしに向いた人がいる。

グローバル化を叫んで、海外に行け行けと言っても、それは動き回る人にこそ合っているので、誰もが同じようにそうしなければならないと思わせるのは、適材適所の逆で、よいことではない。

海外に進んで出る人が優れた人で、国内から踏み出さない人が劣った人という見方は一種の偏見である。

ヒトは元来、カネのようにあちこち飛び回る性格の動物ではないのだ。


新・民族の世界地図 (文春新書)
21世紀研究会
文藝春秋



儀式もだいじ

2012年10月10日 | つぶやきの壺焼

儀式は見ていて面白いものではない。
昨日はこう書いたが、面白くなければ、だいじな式典でもいい加減にやっておけばよいということではない。

テープカットで結び目のついたリボンとハサミのやり場に困っても、そこでは悠然としていなければいけない。

かりにも臨席された賓客に失礼な態度をとってはならない。
しかし、不幸にもしつけの悪い育ち方をした人は、無礼千万な所業に及ぶこともある。

議会開設120年記念式典で、両陛下を起立してお待ちになっていた秋篠宮ご夫妻に、M党の衆院予算委員長の役にあったN代議士が、「早く座れよ。こっちも座れないじゃないか」と非礼な発言をしたという。
K首相は、そのことに何も関心も示さなかったそうである。

もうひとつの欠礼例、天皇陛下御在位20年記念式典の最中に、当時、副総理兼財務相だったKは、何度もこっくりこっくりを繰り返し、居眠りをしていたこともあるという。

儀式と議会の区別がつかなければ、議会の中で行われる儀式の部分での態度と、儀式でない部分の言動との区別がつけられない。

こういうことには、幼少の時分からのしつけが現れる。
学校での式典の際、教員が生徒に見せる態度は、卒業の何十年後かに品格となって現れる。

気ままな教育は、けじめのつかない人間を作り上げてしまうのである。

 

しつけの知恵―手遅れにならないための100の必須講座 (PHP文庫)
多湖 輝
PHP研究所

議会と総会

2012年10月09日 | 政治の70不思議

儀式は見ていて面白いものではない。
議会や総会の類は、儀式でなくてもよいのに儀式として行われることが多い。

TVに国会の中継が映っても、見る気がしないのは面白くないからで、面白くないのは儀式として執行しているからである。

なぜ儀式になるのか。
執り行ったという事実が残ればよいという運営上の都合だけで、ほかに理由はない。

国会法には、制定当初第78条に「各議院は、国政に携わる議員に自由討議の機会を与えるため、少なくとも2週間に1回その会議を開くことを要する」という規定があった。
しかし、先生方は自由討議がお嫌いらしく、規定上の開催機会を3週間に1回に減らし、さらに 1955年の改正でこの条項はなくなってしまった。
鳩山一郎が総理のときである。

「自由討議の機会を与えるため、会議を開くことを要する」という規定がなくなると、それを「決して開かない」と読むのが専門家の読み方らしい。

自由討議がなくなれば、こういう質問をしますという文書が渡され、役人が大急ぎで答弁文を作りそれを読み上げ、それを討議と呼んで時間が来れば終わり、儀式でしかなくなる。
その上、大臣にも少しは勉強させようと、実務に疎い人たちに無理やり答弁をさせるから、素頓狂な発言も出てくる。

議会が儀会に姿を変え、形は儀式でありながら実態は三流の芝居よりもっとひどくなることもある。

政治の中枢の有様を見せられると、秋風がいっそう身に沁みるのである。


国会入門―あるべき議会政治を求めて
浅野 一郎
信山社出版

風景

2012年10月08日 | つぶやきの壺焼

佳い写真は偶然に生まれる。

望んで得られるものでないから、恵まれればいっそう佳く見える。

偶然は、運の良さ、日頃の構え、研ぎ澄まされたカンによって捕まえることができる。

撮った写真に風景が感じられなければ、それは風が、じっとしているはずのない空気の偶然の動きが、写ってないからだ。

何度か撮っても、なかなか風は写らない。
私には、風景を撮る腕が備わっていないようだ。


\風景
新津保 建秀
角川書店(角川グループパブリッシング)



決めごとの細かさ

2012年10月07日 | つぶやきの壺焼

ものごとの取り決めは、具体的で細かいほどよいと思いますかと、アンケートをとれば、そう思うという人が多数を占めるだろう。

契約書の場合にはそのほうがいざこざを防げるからよさそうだが、法律の場合はどうだろうか。

こうしなさい、こうしてはいけませんという取り決めが多いのは、そうしておかなければ何をしでかすかわからない人がいるからで、聖者ばかりがいるところなら、多くはいらない。
ひとのためになることをしなさい、という1条だけでよい。

法律の具体性や細かさの必要度と、社会の成熟度の関係は、べき分布のかたちになるように思う。
あれこれ細かい法律を必要とするのが、未成熟な社会であるとすれば、法治国家とは恥ずかしい呼び名でしかない。

法律を作るのが国会議員の仕事であるなどと、大きな顔をしては言えない。

こと細かな法律がなくてもすむような社会に近づけていくのが、豊かな政治活動だと思うのだが、さて。


一億総ガキ社会 「成熟拒否」という病 (光文社新書)
片田 珠美
光文社

 

 


国民総幸福

2012年10月06日 | つぶやきの壺焼

むかし北海道に幸福という名の駅があった。
鉄道路線が廃止になり、いまは駅だけが残っている。

なくなった路線の話は続かない。

国民総幸福量(GNH:Gross National Happiness)という指標があるという。
国民の社会・文化生活を、国際社会の中で評価・比較・考察することが目的とされている。

1972年に、ブータンのジグミ・シンゲ・ワンチュク国王の提唱で初めて調査が行われ、以後、国の政策に活用されているという。

関連記事の中で、ブータンでの国勢調査の項目がひとつ目についた。
【信用感】近所の住人をどれだけ信用しているか?

また聞きなので確かかどうかはわからないが、そこで生活したことのある人の話のによると、こんなこともあったという。
「クリーニング屋に出したセーターが催促しないと返ってこない。あるとき留守の間に家に届き、見ると袖がなくなっていた。」

洗濯したセーターがどうなろうと、気にかけないでもよい、それほどおおらかならGNHも多分高いことだろう。


幸福の方程式 (ディスカヴァー携書) (ディスカヴァー携書 44)
山田 昌弘,電通チームハピネス
ディスカヴァー・トゥエンティワン



クレームさんのおかげです

2012年10月05日 | つぶやきの壺焼

超小型のパック入り調味料がある。
あれはいらいらする。

弱視人間には切り口がなかなか見つからない。
鋏を取り出さなければ開かない。

切った口からは思わぬ方向に中身が出てくる。
指先を伝わって小皿に入れてくれた醤油には、複雑な思いが絡む。

いっそないほうがよほど手間がかからない。

セパレートタイプの容器とゼリー状のタレで大ヒットした納豆がある。
じっとしていれば固まっていて、かき回せば液状になる、ゲルがゾルに化ける「チキソトロピー」という現象の応用。

何とかならないのかとのクレームに、仕方がないという返事をせずに考え抜き、成功したという。

話は違うが、N町のゲルは何に化けてくれるのだろうか。

 

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GKB24428

2012年10月04日 | つぶやきの壺焼

この標題を何とお思いになるだろうか。

AKB48のモジリであることはすぐわかるが、GKBとは何か。

たまには内閣の提灯を持ってみることにしよう。
GKBとは、ゲートキーパー・ベーシック:自殺総合対策大綱~誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指して~(平成24年8月28日閣議決定) というもの。

対策強化月間で、「あなたもGKB47宣言!」という調子に乗りすぎたキャッチフレーズをつくってしまい、自殺対策に取り組む民間団体から「不謹慎」と批判されて撤回。
印刷済みだったポスター25万枚を回収・廃棄して別の標語に差し替えるため、約300万円の無駄が出たという。
ポスター1枚12円の勘定だから、印刷屋さんも泣かされたのではないかと思うが、この話は本題ではない。

大綱の説明記事を見て、相変わらずだなと感心させられたことが主題なの。

こんな項目がある。
「地域レベルの実践的な取組を中心とする自殺対策への転換を図る必要性」

地域、レベル、実践的、取組、中心、対策、転換、図る、必要性と、自殺以外の言葉はすべてどこかで常用されるキーワードである。
あるものごとについて短文を作るには、そのことプラス9個のキーワードを組み合わせていろいろ並べ替えてみると、それらしい文章ができあがるという、機械作文の見本のような文言である。

書かれている文字から読み取りにくいのは、「自殺対策への転換」で、自殺対策の前は何対策だったのかなどと、ごく自然に考えるから、そうなるとこの文は理解できない。

何度も読んでいると、転換を図る必要性とは、国全体の問題から地域の問題へ、対策の中心をするっと移動させたいということか、とも読み取れてくる。
そうではないという説明がいくらでもできるところに作文の巧みさがある。

こんなことも書いてある。
「児童生徒が命の大切さを実感できる教育だけでなく、生活上の困難・ストレスに直面したときの対処方法を身に付けさせるための教育を推進する。」

生活上の困難はともかく、ストレスに直面したときの対処方法とはどういうものなのだろうか。
ストレスへの直面が認識できれば、ほとんどがストレスにはならないではないか。
これも、そうではないという説明はいくらでもできる。

いちばん驚いたのは「自殺対策の数値目標」だった。
説明文はこうだ。
「目標を達成するためには自殺者数は2万4428人以下となる必要がある。」

ゲートキーパーというドアマンのような仕事は、2万4429人めの自殺願望者に「今年の分は受付が終わりました。来年までに考え直してください」と看板を立てて追い返すことなのだろうか。

せっかく手に持った提灯も、ローソクが燃えきらないうちに消えてしまった。
足元と前方に注意しよう。


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減らしてプラスに

2012年10月03日 | つぶやきの壺焼

減らすことはマイナスイメージにとらえがちだが、保存量は日々減らすことを考えるほうが何ごとにもプラスになりそうだ。

むだな体重、使うことのないモノ、もはやモノでなくなったゴミ、データ、雑念。

世界一の体重の持ち主が、減量でもうひとつ世界一になったという話もある。

一日一減、1D1D、心がけてみよう。
           (D:diminish)

 

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役どころ

2012年10月02日 | つぶやきの壺焼

役の穴埋めに人が配置されるとき、役は役立たなくなる。
気まぐれに作られる役もあり、人の配置のために作られる役もある。

「私は他者との区別の必要性によって成り立つ概念」と言った人がいる。
ごく素直に考えれば、役も必要性によって成り立つものだろう。

だが、必要以外も必要との区別のためになくてはならない概念だなどと言いはじめると、役立たないのも役立ちとの区別の必要性によって成り立つ概念ということになり、話はごちゃごちゃ。

財政と金融が別で経済と産業が一緒、国家戦略と防衛が別で国土と交通が一緒。
こんな国政の役どころのごちゃごちゃを、年に何度も見せられては、頭のはたらきもそれにつられてしまう。
いや、人のせいにしてはいけない。


国家の役割とは何か
櫻田 淳
筑摩書房