あつかまし・い【厚かましい】ずうずうしい。恥を恥とも思わない。
これは、ずっとお世話になり続けている新潮国語辞典:久松潜一監修の語訳です。
たちまち脱線しますが、「語訳」という熟語をこれまでに使ったことがないのを、あらためて認めなおしました。
たいしたことでもないものごとを、あつかましく再認識と書くのは照れくさいので、ここではあらためて認めなおしと書いておきます。
これも「語訳」という扱いの仲間うちかもしれません。
辞典の「語訳」を「意味」と言ってしまうと、それは誤訳になりそうです。
意味もあれば言い換えもあり、変幻自在でピタッときそうな言葉が見つかるところが辞典の魅力でもあります。
辞典の肝心なこの部分を、今日改めて「凡例」の編集方針の説明を読むまで、「語訳」と呼ぶとは知らなかったのです。
そんなことも知らずに、雑記ブログも書いていますなどとメーリングリストで宣伝するのはずいぶんあつかましい話ではないかとも思います。
これで「あつかまし」の用例が二つできあがりました。
少し違うところがあっても、あつかましくこうだと言ってしまえるのが、ブログの気楽さでもあります。
脱線から元に戻すのを何と言うのでしょうか。
復元にしておきましょう。
3階だったか4階だったか、どちらでもよいので忘れましたが、集合住宅の鉄筋コンクリート建物のすぐ脇の地面が陥没しました。
地面に突然開く大穴をシンクホールと呼ぶらしいですが、倒壊寸前に助かった建物の基礎が現れ、それが厚さ5センチほどのコンクリートだったという、ゾッとするような話があります。
そこで建物の復元に採られた対策が、シンクホールの側面をベタベタ固めておしまいというから驚きです。
さて、技術の自慢をする国で起きたこういう話は、「あつかまし」の用例になるのでしょうか。