さちこさんは、おじぞうさんに相談してみました。
「わたし。ありがとう。が言えないの」
「どうしたら、ありがとう。が素直に出てくるのですか?」
おじぞうさんはニコニコしながらさちこさんの心に伝えました。
「ありがとう。あなたは勇気をもって、相談してくれましたね。素直に打ち明けることは難しいことです。難いことが有ながらそれを乗り越えましたね。有難う。」
さちこさんは、なんだか嬉しくなって「有難う」とつぶやいてみました。
それは、おじぞうさんに言ったのでは無く、自分に向かって言ってみたのです。
・・・。
ふくおくんは、おじぞうさんに聞いてみました。
「悪いこともしていないのに、何であやまらなければいけないんだ?」
「すみません。なんていえないよ。」
おじぞうさんは、ホワホワしながらふくおくんの心に伝えました。
「すまないねぇ。そんなふうにふくおくんに思わせてしまって。ごめんね。気持ちが澄まないから、言わせてね。すみません。」
ふくおくんはビックリ。
「おじぞうさんは、何も悪く無いよ! ぼくのほうこそ すみません。」
ふくおくんは想いました。
「あ。そうなんだ。」
ふくおくんの心が澄んだようでした。
・・・。
こんな物語を読んでくれて、ありがとうございます。
こんなんで、すみません。