花も実もある人生だ。
結実。
花が無用になり、有用が生まれて実が結ばれる。
その実も有用たる花を咲かすために、やがてはからっぽの無用と化す。
有用と無用が存在してこその、花も実もある人生だ。
コップはそれ自体では、無用だ。
水を入れる。と言う行為があってこそ有用となる。
水の入ったコップは、ジュースを入れるためには無用の存在だ。
実の詰まったコップは、もうコップとしての役割を果せない。
無用の空のコップが、有用となる。
無。こそが、有。を生み出せる。
無用の人生を嘆くことは無い。
有用の人生を誇ることは無い。
花も実もあるのが人生だ。
ありがたく頂戴する。
ありがたく献上する。
花も実も。