刻む。
読み書き算盤は、生きていく上で大事な行為だ。
文字を読み、人を読み、世の中を読む。
文字を書き、夢を書き、人生をえがき、恥もかく。
そろばんをはじいて、足るを知り、過不足を算段する。
彫る。刻む。掘る。ということも、面白い。
浮き彫り。掘り下げ。刻み込む。彫るのである。
人の営為には、読み書き算盤が大事なように、彫る事も大事なようだ。
それなりの何かが、浮かび上がる。
頭ではなく、肉体で彫り刻む。
だから面白い。
う~ん。なるほど。
素人はつい、えぐれてしまうのであります。
目を読んで、頭に書いて、力加減を算用するのが、これがなかなか。
よい木目に、よい刀で、彫ってみたくなった。
材料は、力量を補ってくれるだろうか。
なんにしても、ほり進めるということの難儀さを思う次第であります。