南無煩悩大菩薩

今日是好日也

老虎健在。

2007-01-24 | なんとなく落書。

「あたしゃね。頭を下げるのが大嫌ぇなんですよ。」

稀代の噺家。故古今亭志ん生師匠。


やぶれかぶれの豪放磊落、大酒呑みで極貧なその生活ぶりにも、妻のおりんさんが、語った言葉がすばらしい。

「この人はね。こんなんですけど、噺のことだけは熱心なんですよ。噺家が噺に熱心なら、何とかなるだろうと思ってね。ついてきました。」

なんともよろしいじゃあありませんか。

夫が夫なら妻も妻。

熱心になれもしないことにうつつをぬかし、お茶を濁して自分を慰めるような未練は一切無し。

生きざまで、スカッ!っとさせてくれる人はそうざらにはおりゃしません。


あばら家に掛かっていた額には、「老虎健在」


はい。小生の心にもしっかりと掛かったのでありました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする