南無煩悩大菩薩

今日是好日也

結界。

2008-01-21 | つれづれの風景。

意識的に境界を創り、可視化する事で、違った世界への想いを促すなにものかを結界と呼ぶ。

言葉通りなら結ぶ境界である。

立ち入り禁止の青竹の結界等は、入ってはいけない領域界であると同時に、入る事の難しい領域に、結びの境があることを示しているものといえよう。


物理的にいえば、我々は普段から、その気になれば立ち入る事の出来ない場所はない。

しかし、どうも、物理的な経験のみにおいて、精神的な満足が得られるわけでもない。ということを私達はよく知っている。

そこに、生まれるのが結界という、キーワードになっているかもしれない。

入り込めない仲。入り込めない感覚。入り込めないブラブラブラ。


入ったとしても、出たとしても、そこに何の意味も認識も見出せないのでは、その境を越えたことにはならない。

結界という境目は、心の結ばれる境界線を、自らで設定するものであろう。

空気が読めない。とは、そういうことを言うのではなかろうか。


簡単には超えられない認識の結び目ほど、すぐに超えられそうな簡素で優しい姿をしている。

コメント
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