松に鶴。や、梅に鶯の図案も美しい日本のカードゲーム、花札。
実は、松にコウノトリ。梅にはメジロ。だという落ちもつくようだ。
鶴も鶯も木で生息する習性はないからだという。
間違えたのかわざとそうしたのかは別にして、組み合わせの妙というものはある。
四季を映しながら、日本の風物を図案にした花札の組成は秀逸に思える。
花札の組み合わせの転用では、紅葉に鹿で、鹿肉を粋にもみじと呼ぶ。
猪なべは、牡丹(ぼたん)鍋であるが、花札では、牡丹は蝶とカップルであり、猪は萩とであるが、これも粋な間違いであろうか。
柳の蛙の図案や、月見で一杯。花見で一杯。などなど、うれしい組み合わせ遊びが花札の佳い所だろう。
翻って。
松に禿。
どうもいただけないが、こんなものを松のカス札にしてできあがる48枚があったら面白くないか?
・・・。
失礼いたしました。