酒は百薬の長。牡丹は百花の王。
立てば酌する。座れば受ける。歩く姿は揺りの花。
月月火水木金金。
のん兵衛たるやは はなならつぼみ 今日もさけさけ あすもさけ。
日曜も、にちようさはんじ、休んでたまるか、百薬の長。
酒は人の上に人を創らず、人のしたに美味を施す。
口から流せば腹で受け。も一つ流せば、肝で受け。重ねて流せば、桃源みゆる。
池に飛び込むかわず(蛙)と同じ。 みずにかえらず、いられない。
祇園酒舎の金の声、諸行無謀の響きあり、娑場遭難の花の色、常者必酔のことわりを現す。
おごれるものも久しからず。常に風の前の屁におなじ。
たえがたきをたえ しのびがたきをしのび さけがたきはさけ。
大ビン頼んで呑む酒も、中ビン頼んで呑む酒も、酒に変りがあるじゃなし、呑んで流せば、みな小便。
五臓六腑に留まらず、四股へも玉へも、沁み込むしこたま。
会話はずむも、ろれつまくなし。
肝胆相照らせば、脳天気晴朗なれども検査波高し。
薬が少々効きすぎた。
とめてくれるなおっかさん。わしゃカエル。
ほんにのん兵衛、ままならぬ。
ままよままよで、まままでままよ。
呑んで咲かせる、酔中花。
咲かしともない蕾は開き 散らしともない花は散る。
それでは、そろそろ、このへんで。
のん兵衛、一燗のおしまい。
-無山人-