南無煩悩大菩薩

今日是好日也

木になる火。

2010-10-14 | 有屋無屋の遍路。

その木は自分を火だと思っていた。

生まれたときから自分は燃えていると信じ込んでいた。

お前は火じゃないんだ木なんだよ、といくらまわりの木に言われても頑として受けつかなかった。

へんなやつ。やがてその木はそうよばれるようになった。

ある日一閃の稲妻がその木に火柱を立てた。

その木は目覚めた。僕は火じゃない、木だったんだと火だと思っていたその木は気付いた。

しかし逆にその木以外のみんなはその様子を見て、あいつはやっぱり火だったとささやくようになった。

・・・。

こういうこと、なんていいましたっけ?

そうそう。「ひきこもごも」と申します。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする