「多くの人は、熟慮していると思いながら、実は偏見を整理しているに過ぎない」-ウィリアム・ジェームス-
よくよく考えてみてもよくわからないとしかいいようのないことは多い。
安楽死など尊厳に関することや、犠牲の容認など道義的なことや、男女や老若など優劣に関することなど。
見たことも無い漢字を「なんてよむの?」と聞かれたときには、「ごめんわからない」ときっぱりということはできるが、どこかでみたような字であれば、つい適当に憶測を交えて答えてしまいやすいのはなぜだろう。
理解できる事柄を使って、理解できない事象をつい説明しようとする、我々には欲望からくる謬見があるという。
答えは遅くなってもいいから、熟慮してみたいと思う、秋の夜長。