南無煩悩大菩薩

今日是好日也

人は間違い、そして忘れる。

2012-09-11 | 世界の写窓から
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黒い白鳥(ブラックスワン)とは、まずありえない事象のことであり、次の三つの特徴を持つ。予測できないこと、非常に強い衝撃を与えること、そして、いったん起ってしまうと、いかにもそれらしい説明がでっちあげられ、実際よりも偶然には見えなくなったり、あらかじめわかっていたように思えたりすることだ。-ナシーム・ニコラス・タレブ「ブラック・スワン」-

先の大震災と放射能汚染のその後の消息も、その系統上で語れるかもしれない。

誰もが信じて疑わなかった白鳥は白いもの。それを覆す黒い白鳥はオーストラリアにいた。


またタレブ氏は著書のなかでこんなことも云っている、

「ものごとは、予測できる領域の外側で展開する。」

「大事に育てていかないといけない自分の財産は、心に深く根ざした自分の知性への不信感だと私は感じている。」

「運がいい愚か者は自分がそういうものであるとは少しも考えない。」

・・・・。

ちなみに、「黒い白鳥」は「黒鳥」と今では呼ばれているようで(そのまんまやないか)、そうなっては発見時のインパクトは伝わらず、それが当たり前の「ノリ」になってしまっている。

なるほど、「○○は忘れたころにやってくる」の本質はそこにあったのだ。
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