(書/一休宗純)
諸悪莫作 衆善奉行 と書いてある。
専門的なことはわからないが、みすみす悪いことをしなはんなや、皆にとって善えことを優先しなはれ、というようなことに思える。
だれも悪いことはしたくないものだが、自分では本心から悪いとは思ってないため平気のへの字で悪さする。だから一筋縄ではいかない。
がしかし、悪さされたほうはもちろん腹が立つ。
・・ある修行僧が一休禅師のもとに参禅し、「悪い奴には腹が立ちませんか」と聞いたという。
禅師は、「悪い奴は蠅じゃ、蠅はうんこや死肉にも止まれば美しい娘にも飯にも止まる、蠅はもともと何彼となく止まるもので分別など持ち合わせてはおらん。そんなものに腹を立ててどうする」と応えた。
その僧はおもむろに立ちあがり一休の頭をゲンコツで思い切りひっぱたき、「これでも腹は立ちませんか」と聞いた。
「わしは石頭じゃよってに、おまえさんの手のほうがずっと痛いじゃろうなぁ」といって呵呵と笑ったという。
諸悪莫作 衆善奉行 と書いてある。
専門的なことはわからないが、みすみす悪いことをしなはんなや、皆にとって善えことを優先しなはれ、というようなことに思える。
だれも悪いことはしたくないものだが、自分では本心から悪いとは思ってないため平気のへの字で悪さする。だから一筋縄ではいかない。
がしかし、悪さされたほうはもちろん腹が立つ。
・・ある修行僧が一休禅師のもとに参禅し、「悪い奴には腹が立ちませんか」と聞いたという。
禅師は、「悪い奴は蠅じゃ、蠅はうんこや死肉にも止まれば美しい娘にも飯にも止まる、蠅はもともと何彼となく止まるもので分別など持ち合わせてはおらん。そんなものに腹を立ててどうする」と応えた。
その僧はおもむろに立ちあがり一休の頭をゲンコツで思い切りひっぱたき、「これでも腹は立ちませんか」と聞いた。
「わしは石頭じゃよってに、おまえさんの手のほうがずっと痛いじゃろうなぁ」といって呵呵と笑ったという。