南無煩悩大菩薩

今日是好日也

ダンサー

2012-09-20 | 世界の写窓から
(photo/Gypsy dancer 1956)

こんな話を聞いたことがある。

あるところに落ち着きのない少女がいた。何をさせても集中力がなくじっとしていることができず、学校でも同じで先生も手を焼く始末、心配した両親がいくつかの病院に連れて行くものの病気の所見はどこにもなかった。

あるとき新しい先生に巡り遇った。その先生は子供と両親の話を聞いた後、その子だけを残して部屋を出た。部屋にはラジオからの軽快なフラメンコのリズムが響いていた。


photo/source)

その子は、誰もいなくなると踊り始めた。目を見張るようなそのリズム感とステップを確かめると、その先生は両親にこう告げた。

「彼女は病気でもなんでもなく、生まれながらの ダンサー なのですよ。」

・・長じて人々の魂を揺さぶるような名ダンサーになったことは云うまでもない。
コメント
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