(和歌懐紙/花有喜色)
さくじつ、ひまにまかせてぱらぱらと本をめくっていて「花有喜色」に手が止まった。
ひとしきり、花の様子や色や種を想ったものの漠としていた。
字も判読できないため解説を紐解くと、
「なへて世の春にはあれと九重や花も千とせの色そひさしき」
とあった。
それでも漠とした感は抜けなかったが、最初の私が抱いた印象がそれにとって変わったような気もした。
つまり私は今の季節の花を想っていたようである。
そして大きな間違いに気づいた。
喜色を感じる花とはどのような「もの」であろう、と考える前に、花に喜色を感じるようになる「こと」が先決だと。
さくじつ、ひまにまかせてぱらぱらと本をめくっていて「花有喜色」に手が止まった。
ひとしきり、花の様子や色や種を想ったものの漠としていた。
字も判読できないため解説を紐解くと、
「なへて世の春にはあれと九重や花も千とせの色そひさしき」
とあった。
それでも漠とした感は抜けなかったが、最初の私が抱いた印象がそれにとって変わったような気もした。
つまり私は今の季節の花を想っていたようである。
そして大きな間違いに気づいた。
喜色を感じる花とはどのような「もの」であろう、と考える前に、花に喜色を感じるようになる「こと」が先決だと。