(photo/Hiroshi Watanabe)
昭和初期の修養全集という本の中にはこんな教えもある。
「白粉(おしろい)を塗りこくれば、大抵の女が男の眼には美人に見える。男は女の美に対する批評家ではなくて玩賞家であるからだ。酒を飲んで良い酒か悪い酒かを判断する者よりは、酒を飲んでただちに酔うのが利口者である。」
歌舞伎の女形は男だとわかっていても惚れ込んでしまう。白粉の威力斯くのごとしである。
メフィストは、「思索などする奴は、緑の野にあって枯れ草を食う動物の如し」と言ったというが、
あれこれ判じても考え込んでも致し方ないことには取り敢えず従っといた方が利口だということのようである。
昭和初期の修養全集という本の中にはこんな教えもある。
「白粉(おしろい)を塗りこくれば、大抵の女が男の眼には美人に見える。男は女の美に対する批評家ではなくて玩賞家であるからだ。酒を飲んで良い酒か悪い酒かを判断する者よりは、酒を飲んでただちに酔うのが利口者である。」
歌舞伎の女形は男だとわかっていても惚れ込んでしまう。白粉の威力斯くのごとしである。
メフィストは、「思索などする奴は、緑の野にあって枯れ草を食う動物の如し」と言ったというが、
あれこれ判じても考え込んでも致し方ないことには取り敢えず従っといた方が利口だということのようである。