南無煩悩大菩薩

今日是好日也

神経痛若しくはぎっくり腰について

2014-10-21 | 有屋無屋の遍路。
(photo/The Central Nervous System, containing the brain and spinal cord.)

杖の世話を受けるようになってはや10日になる、このままでは転ばぬ先の杖を手放せるのもまだ遠かね、と思う今日この頃である。

内臓疾患や筋肉痛の類いでないことはうすうす勘づいてはいるが、さてどういう種類のものかの探索はなかなか進まない。

脳の感知機能に伝達する神経系でなにか不具合が起こっているようだ。

ザ・セントラル・ナーバスシステム、つまり中枢神経系のどこかが不具合を痛みとして感知するのであろうからその伝達を遮断すれば痛みはやわらぐが、それで患部の叫びが消えたことにはならず、ちゃんと修理するためには痛みを受け入れるしかない。そう思う故に薬は酒ぐらいにして状況とじっくり付き合うことに決めた。

腰を曲げて杖を突く生活は、患部以外の筋力に負荷がかかり普段使わない部分の鍛錬になっているようでもある。

また、いつまでそうしてくれるか不明だが周りが普段よりも少しだけ優しく感じられるところも気に入っている。

ありがたいことに肉体を使う労働環境にはないので、なによりもの報酬は、落ち着いてゆっくり過ぎゆく時を眺められることにある、つまり痛いのだから急がなくていいのだ。

なにか深刻な支障が生じその直訴があるまでは、‘あるがわがまま’を通させてほしいと痛み入る次第である。

しかし、脳に不具合の報告が上がるのであれば、その経路を辿って脳が自分でその個所を特定することができないというのもおかしなことだ、脳の指令として「この部分がこうなっているのでこうしなさい」ではなく「このへんがいたいのです」という二次情報しか我々が自覚できないのは何故だ。

しかし、私たちが骨も肉も脱ぎ捨てた姿は、クラゲに似ている。

(おまけ)

(photo/source)
コメント (3)
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