南無煩悩大菩薩

今日是好日也

活動と仕事と労働と。

2015-03-03 | 古今北東西南の切抜
(photo/Hannah Arendt c. 1966)

ハンナ・アーレントは、

人間の生活を「観照的生活」と「活動的生活」の二つに分ける。

観照的生活とは、永遠の真理を探究する哲学者然とした生活であり、活動的生活とは、あらゆる人間の活動力を合わせたもので、

活動的生活は主として、活動(action)、仕事(work)、労働(labor)の三つに分けることができるようだ。

「活動」は、人間が関係の網の目の中で行う行為であり、平等かつお互いに差異のある人間たちの間にのみ存在し、個々人は自発的に「活動」を開始し、その行為の結果として自身が何者であるかを他者に暴露するが、自分自身には決して明らかにはならないなんらかの‘きざし’である。

「仕事」は、職人的な制作活動に象徴される目的-手段的行為をさす。ある特定の目的の達成をめざして行われる行為はアーレントにとって「仕事」であった。
「活動」はその結果として語り継がれる物語以外の何物をも残さないが、「仕事」はその達成された目的の証としての最終生産物を残す。

「労働」は人間の新陳代謝を反映した行為であり、生存と繁殖という生物的目的のため、産出と消費というリズムにしたがって行われる循環的行為である。「活動」や「仕事」と異なり、人間は生存に伴う自然的な必要を満たすために「労働」を強いられる。-切抜/wikipedia「ハンナ・アーレント」より-

なるほど、それは活動なのか?仕事なのか?労働なのか?という観照的視点を持つことで、取り除ける憂鬱や取り返せる自信もありそうだ。

コメント (2)
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