(picture/original unknown)
轟き届け
制服のスカートの裾を鋏で切った次の日の朝みたいな気持ちをずっと 目に見えるところに埋めている 時間が経ったら消えるもの 時間が経っても消えないもの そんなものたちよりずっと 手の中にある心に惹かれている
轟き届け
自分の幅と誰かの幅 自殺志願者のガンジャ臭さに負けないようにしようね 生きている僕らが何より強い 鉛臭いミラーボール 血生臭いショーツ 匂い立つ未来はちょっとだけ欲を唆ってくる
轟き届け
肌と肌が触れ合う距離でも分かち合えない何かを 顔も知らない私と君で解り合う 往生際の悪い僕らの籠城 譲ったりなんかしない 育ったりなんかしない
轟き届け 轟き届け
叶う前の夢の尊さを測ろうとする大人に 轟き届け そのまま吹っ飛べ バ〜カ
―切抜/「響き届け」より