バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

白が次を誘う

2008-05-09 08:29:28 | 
 はじめて風景画に挑戦した。
 先生が決めた場所にみんなで車で向かう。
 あれ、なんでここ曲がるのと思いながら後ろをついていくと、田んぼ脇に車を寄せて
 「ここも描くのにいい場所いっぱいあるんだよね。」
 へー、そうなんだ。ここって、Yさんちの裏じゃん。
 「仲間と良くここで描くんだよ。」
 近場だけど、今日はここにしようということになる。
 風光明媚なところに住んでいるんだね、Yさん。
 公園の駐車場では、朝から昼過ぎてもサラリーマン風の人が車の中で休憩していたり、釣り糸たれる人がいたり、布教活動の集団がいたり。向こうから見れば、絵なんか描いている集団が来たと見えるのでしょうね。

 草や水の匂い、鳥の声、魚がはねる音。
 飛んできた草が画面に張り付いてしまい、それが絵の一部になる。
 
 「早い人は30分くらいで描き上げるよ」
 油絵は重ねることが魅力と思っていたが、景色を描くときは瞬間に感じた色をその場で置くものだと教えられる。だから事前に効果を計算して、家で下塗りしてくるのだという。
 勢いでざっと描き上げ、終了にしようかなと思っていたら、おもむろに先生がホワイトをべったり乗せた。画面では一番奥の部分なのに、絵の具の盛り上がりで、そこが最前面に出てしまった。ということはさらに全体を描き上げなければならない。
 「どうする?」ときた。
 「納得いかなかればこの白削ればいいし、周りももっと描き込んでもいいし」と続ける。

 後日また来て描こう。景色は現場で仕上げるのだから。

文章を図にする力

2008-05-09 06:34:43 | バネ
5/8のバネ
【本日の合体漢字】
 「のれいちれ」 
 小6女子からの出題。連休中に、じっくり練ったらしく、良くできてます。時間かけて、一人正解しました。

 某大手進学塾からDMが届いた。
 地域に根ざした弱小塾が抱える小学生を拾い上げようという戦略が見え隠れするが、何をどう提携したいのかこれからじっくり見るとして、同封された小学生対象の算数テストを6年生に試しに授業でやってみた。
 計算はだいたいできるが、応用問題はほとんどできない。もっとも計算に時間かけすぎるから、後半の応用問題に回す時間が足りなかったということも言える。
 計算問題全問正解で平均点。だからまずは計算力です。
 中2、中3クラスでも、先の小学生テストの応用問題4問を最後の15分で出題した。
 多少苦戦しても10分くらいで何とかなるだろうと踏んでいたが、結局時間内に終わらなかった。中学生になると方程式で解こうとするがゆえに、直感が働かないのかもしれない。
 水曜の中3クラス、二次方程式の文章問題でも同様だった。すぐX使って式作ろうとして、問題から生活感排除してしまう。文章読みながら、イメージ図が描けないんだよね。
 6年生から回収したテスト用紙。一人の子が文章問題を解くために絵を描いて考えた形跡があった。残念ながら正解していなかったが、自主的に文章問題を図で理解しようとしたことは、その子にとっては大躍進です。不正解の原因がどこにあるのか分析して、あと少し足りなかった力を補おう。

【漢字解答】
      「氏」