バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

芸術のディズニーランド

2008-05-23 07:08:47 | 
 モディリアーニ展行ってきました。
 六本木の国立新美術館。これまでは車で行ったけど、今日は千代田線使いました。乃木坂で降りるとそのまま美術館まで誘導されます。札幌のキタエールみたい。地下道から美術館に向かう通路に張られているポスターが、訪れる人の気持ちを高めます。
 平日だからゆったりみられると思いきや、以外と人いました。カルチャーおばさんグループか、定年夫婦が多かったかな。
 案内テープを借り、解説を聞きながら観進めるうち、なんだか滑稽になってきてしまいました。
 昨夏父の回顧展準備したとき、いろいろ企画しました。ただ作品を羅列するのではなく、作家の人生が観覧者に伝わるように演出し、適宜解説を付けました。しかしこの作業は、画集作るのと同じで、苦労しました。故人は記録をほとんど残していなかったから、倉庫の作品を読み解いたり、私の記憶をつなげたり。
 モディリアーニの絵に対する解説を聞いているうち、「オイ、オイ、そこまで言う。それは深読み?解説が一人歩きしてない?」と、常にひねくれている私は、途中吹き出しながら聞いていました。それでも解説のおかげで、新たな知識増えたから500円出して借りた価値はありましたが。
 解説は真実を伝えているのでしょうが、過剰な解説はどうなんでしょう。
 演出にまんまとはまりそう。純粋に絵をみなければだめですね。
 「無言館」は絵だけでなく、残された記録が感動を伝えます。あれは特殊です。純粋に現実の記録が人の心を打つから。ギャラリー輝は絵の力で人の心を打とうと思い開館しました。しかし理解を助けるために少ーし解説をつけています。ほんの少しだけ。過剰はだめだね。
 案の定、モディリアーニ展最終コースは、グッズコーナーに強制的に誘導されました。
 これじゃ、芸術のディズニーランドだね。みな、芸術に触れることに夢を感じ,浸り、うしろでもみ手している企画者がいる。グッズコーナーは大盛況で、高めの商品でも買っていましたよ。ディズニーランドで高いクッキー買って帰るみたいに。
 帰りは日比谷線六本木を使い、帰路へ。