5/23のバネ
定期テスト直前授業。
中1は一斉に時差計算がよくわからないと手を挙げた。
国内に時差ないし、海外に頻繁に行くわけないから時差を体験したことないでしょ。
数直線を使って説明する。ロンドンを原点にして、東経は正の数、西経は負の数とみたてる。15度は1時間であることを説明し、わかっているところから知りたいところに行くのに、右に向かえば時間の足し算、左なら引き算と説明する。なーるほどと理解できた子と、計算の意味が理解できない子、17時が午後5時にすんなり変えられない子。課題は様々です。
時差と言って思い出すのは父と二人で行ったヨーロッパスケッチ旅行のこと。
時差とは直接関係ないけど,いえ全く関係ないけど。
マラガからバルセロナに電車で向かったが、ストだとか何とか言い訳しながら列車はだらだら進み、到着6時間も遅れバルセロナに着いたのは夜中の12時。行き当たりばったり旅だったためホテルは駅で探すことにしていたから、かなり焦りました。インフォメーションに行くと、どこも満室だよと冷たく言い放すと、さっさと店じまいしてしまった。駅前の客引きはいかにも怪しく、仕方なく近隣のホテルをタクシーでまわり、何とか一晩をとお願いするが、どこもだめ。翌朝フランスに向かう電車の時間まで駅で仮眠しようと思い駅に戻ると、最終電車が到着した駅は一斉に客を閉め出した。ジプシーが寝泊まりするのを避けるためみたい。一緒に外に放り出されたアメリカ人と、とりあえず駅前で一晩開かす。ワヤワヤと怪しい人達がたむろする中で、翌朝の1番列車までのあと数時間をじっと待つ。
ようやく5時を迎え、さぁ扉が開くぞと入り口で足踏みすれど全く扉は開かない。それどころが客も集まってこない。しばらくして事態が飲み込めた。その日は夏時間から冬時間に変わる日だったのだ。要するに夜が1時間多かったのだー。ちまたは1時間多く寝られる幸せな日だったのですねー。それからの1時間が長かったこと。
ようやく駅が開き、まずトイレに直行し、顔も洗いスッキリしていると、隣ではジプシーが体を洗い、洗濯もしていた。目が合うとお互いなんだか仲間みたいな気分になり、しばらく一緒に身支度を調えた。
そうこうしているうちにぼちぼち利用者が集まり、駅は通常の顔になり、さっきまでのホームレスからふつーの乗客に徐々に変身した、ながーいバルセロナの朝。
やっとの思いで列車に乗り、降りたったのはフランスのアルル。この地は2度目だから慣れたもんでした。明るいホテルを確保すると、父はすぐさま窓からローヌ川を描いた。その絵は今うちに掛かっていますが。思い出を綴ると止まらないから、この辺で。
定期テスト直前授業。
中1は一斉に時差計算がよくわからないと手を挙げた。
国内に時差ないし、海外に頻繁に行くわけないから時差を体験したことないでしょ。
数直線を使って説明する。ロンドンを原点にして、東経は正の数、西経は負の数とみたてる。15度は1時間であることを説明し、わかっているところから知りたいところに行くのに、右に向かえば時間の足し算、左なら引き算と説明する。なーるほどと理解できた子と、計算の意味が理解できない子、17時が午後5時にすんなり変えられない子。課題は様々です。
時差と言って思い出すのは父と二人で行ったヨーロッパスケッチ旅行のこと。
時差とは直接関係ないけど,いえ全く関係ないけど。
マラガからバルセロナに電車で向かったが、ストだとか何とか言い訳しながら列車はだらだら進み、到着6時間も遅れバルセロナに着いたのは夜中の12時。行き当たりばったり旅だったためホテルは駅で探すことにしていたから、かなり焦りました。インフォメーションに行くと、どこも満室だよと冷たく言い放すと、さっさと店じまいしてしまった。駅前の客引きはいかにも怪しく、仕方なく近隣のホテルをタクシーでまわり、何とか一晩をとお願いするが、どこもだめ。翌朝フランスに向かう電車の時間まで駅で仮眠しようと思い駅に戻ると、最終電車が到着した駅は一斉に客を閉め出した。ジプシーが寝泊まりするのを避けるためみたい。一緒に外に放り出されたアメリカ人と、とりあえず駅前で一晩開かす。ワヤワヤと怪しい人達がたむろする中で、翌朝の1番列車までのあと数時間をじっと待つ。
ようやく5時を迎え、さぁ扉が開くぞと入り口で足踏みすれど全く扉は開かない。それどころが客も集まってこない。しばらくして事態が飲み込めた。その日は夏時間から冬時間に変わる日だったのだ。要するに夜が1時間多かったのだー。ちまたは1時間多く寝られる幸せな日だったのですねー。それからの1時間が長かったこと。
ようやく駅が開き、まずトイレに直行し、顔も洗いスッキリしていると、隣ではジプシーが体を洗い、洗濯もしていた。目が合うとお互いなんだか仲間みたいな気分になり、しばらく一緒に身支度を調えた。
そうこうしているうちにぼちぼち利用者が集まり、駅は通常の顔になり、さっきまでのホームレスからふつーの乗客に徐々に変身した、ながーいバルセロナの朝。
やっとの思いで列車に乗り、降りたったのはフランスのアルル。この地は2度目だから慣れたもんでした。明るいホテルを確保すると、父はすぐさま窓からローヌ川を描いた。その絵は今うちに掛かっていますが。思い出を綴ると止まらないから、この辺で。