バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

最後の締めは温泉で

2008-08-11 22:20:47 | Badminton
 3日間、中学生の関東大会で家を留守にした。
 もちろんバンは留守番。
 大会があった伊勢崎からの帰り、途中試合の疲れをとろうということになり温泉に立ち寄った。
 温泉なのか、暗いからよくわからないけど、その建物は北関東の田舎の、高齢者福祉センターの一角にあった。
 辺り一帯の電気は消え、本当にここで大丈夫?と到着すると、先を走っていた夫の車が駐車場に確かにあった。
 一箇所明るくなっているところから中に入ると、もう終わりですと係のおじさんが出てきた。夫の車に同乗していた中学生が本日最後の客で、最後の15分でざぶっと風呂に入っていた。
 せっかく来たのに入れなくて残念、無念。
 なんだか味のある施設で、入り口に「カラオケ歌い放題、ポップコーンつかみ取り」とマジックで書いた看板が置かれていた。温泉基本の瓶牛乳が縦にスリットが入った販売機で売られていたり、温泉歌手のポスターが貼られていて、ここはさりげに卓球温泉の雰囲気。
 匂いも、別所温泉とは違うけど、そのへんのこざっぱりした日帰り温泉の人工的な香りとは違い、天然鉱物の匂いが立ちこめている。
 脱衣所をのぞきに行くと、これまたこの手の温泉セットと化している、腰の曲がったおばあちゃんも最後の客として身支度を調えていた。さっきまでよれよれだったのに、すっかりつるりんぴかりんフェィスに変身した娘が、「相染閣みたいだったよ。肌なんかつるつるになるよ」とうらやまし一言をささやいてスッと横を通り過ぎる。いいねー、今度ひっそり来ましょう。
 掃除当番のおじいちゃんの訛りを聞き、温泉の香りに包まれ、何とも体の力が抜けていく空間でした。3日間頑張ったご褒美と言ってはあまりにもささやかです。眠いのを必死にこらえながら、気持ちよかったと、気配りを欠かさない娘達がけなげな夜でした。
 大会の3日間はいろいろありましたが、またそれはあらためてということで。