まだ独身だった頃のこと。
何かの用事で実家に行った帰り。
できるだけ長い時間を実家で過ごし、最終列車ででひとり暮らしのアパートに戻った。
実家を出たのが夜7時頃。こんな時間の別所線上りには他に客はなく、別所温泉から上田に着くまで一人だったように記憶する。
田んぼの中をゴトゴト電車は進み、裸電球に照らし出され、暗闇の中にポッと浮かび上がっている無人駅を通過するとまたしばらく闇を走る。田んぼに映る街灯の明かりが後ろへ下がっていく。
「千と千尋」は別所温泉の旅館がモチーフになったという話があるが、顔なしと夕闇の電車に乗るシーンはまさにこの風景です。
無言のまま上田につき、そして特急に乗り、ひとり暮らしのアパートに戻ったときのわびしさ。二度とこんな時間に実家から戻る設定はやめようと思いました。
それから何年も経ち、石川県の大会の帰り、野田ジュニア一行と別れ実家に立ち寄るためと直江津から長野行きの在来線に乗った。電車事故で途中の接続が遅れ予定より遅い時間になってしまった。人影まばらな電車が闇を走る。車窓に映るのは疲れた自分の顔だけ。
大会会場から半袖ハーフパンツのままで乗ってしまい,効き過ぎる冷房に身の心も冷え切った車内。
この時も夜の知らない土地のわびしい電車はイヤだと思った。
今回初めて深夜バスに乗る。
どんな感じなんだろう。
何かの用事で実家に行った帰り。
できるだけ長い時間を実家で過ごし、最終列車ででひとり暮らしのアパートに戻った。
実家を出たのが夜7時頃。こんな時間の別所線上りには他に客はなく、別所温泉から上田に着くまで一人だったように記憶する。
田んぼの中をゴトゴト電車は進み、裸電球に照らし出され、暗闇の中にポッと浮かび上がっている無人駅を通過するとまたしばらく闇を走る。田んぼに映る街灯の明かりが後ろへ下がっていく。
「千と千尋」は別所温泉の旅館がモチーフになったという話があるが、顔なしと夕闇の電車に乗るシーンはまさにこの風景です。
無言のまま上田につき、そして特急に乗り、ひとり暮らしのアパートに戻ったときのわびしさ。二度とこんな時間に実家から戻る設定はやめようと思いました。
それから何年も経ち、石川県の大会の帰り、野田ジュニア一行と別れ実家に立ち寄るためと直江津から長野行きの在来線に乗った。電車事故で途中の接続が遅れ予定より遅い時間になってしまった。人影まばらな電車が闇を走る。車窓に映るのは疲れた自分の顔だけ。
大会会場から半袖ハーフパンツのままで乗ってしまい,効き過ぎる冷房に身の心も冷え切った車内。
この時も夜の知らない土地のわびしい電車はイヤだと思った。
今回初めて深夜バスに乗る。
どんな感じなんだろう。