気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“3D(三次元)ディスプレイ”とは

2011-02-22 23:34:48 | Weblog
視差のある2枚の映像を1枚の平面のディスプレイに映し出し立体的な映像を表示するための装置です。

人間の左右の目は数cm程度離れているためそれぞれには異なる映像が見えています。双方の映像の差のことを視差と呼んでいます。人間は視差のある2枚の映像を脳内で合成し、立体的な映像として認識しています。

3Dディスプレイには、①メガネを使用する方式(眼鏡式)、②裸眼でみる方式(裸眼式)、の2種があります。方式①はメガネによって左目用の映像と右目用の映像とに分離し視差を作ります。一方、方式②はディスプレイに特殊なカバーやレンズを用いて視差を持つ2つの映像が見えるようにするものです。

眼鏡式を採用している薄型テレビに採用されているのは、「液晶シャッター方式」と呼ばれ、左右の映像を高速に切り替えるものです。メガネには液晶シャッターが搭載され、テレビ側の切り替えに同期してシャッターが切られ左右の視界が切り替わるようになっています。

一方、裸眼式には、「パララックスバリア方式」と「レンチキュラー方式」の2種があるようです。

前者は視差を持つ2枚の映像それぞれを短冊状に細長く切ってディスプレイの表面で特殊カバーで半分隠し両者を合成させる方式です。暗くなったり、見る場所が限定されるなども課題もあるようです。後者は、ディスプレイ上にかまぼこ型のレンズを配置し、合成した2枚の映像の視差を作りだしているようです。前者よりは明るく見えるようですが、見る場所が限られるという同じような課題があるようです。

表示するコンテンツの供給が需要に追いついていないようで、そのひとつの対策として3D撮影できるデジタルカメラが最近提供されつつあるようです。



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