回転寿司チェーンの「あきんどスシロー(※1)」が、2012年に導入を開始した、コンベア上へ提供する寿司ネタの種類や量を来店客の滞在時間対応に予測するシステムです。
※1 1975年、大阪市に創業。2013年9月現在で全国362店舗を運営しているようです。2011年より回転寿司の売り上げ日本一を続けているようです。
ビッグデータの活用は、流通業、製造業、農業など色々な分野で行われつつありますが、飲食業においても需要予測などにおいて行われているようです。
回転寿司チェーンの「あきんどスシロー」は、以前より蓄積していた膨大な寿司ネタの販売データ、いわゆるビッグデータを、効果的に分析しコンベア上へ提供する寿司ネタの需要を来店客対応に予測する『回転すし総合管理システム』を2012年に導入したようです。具体的には、コンベア上に流す寿司ネタやその量を、当該客の1分経過後、さらに15分経過後に予測するようです。
この予測に基づいて店舗を営業したところ、鮮度管理のために一定時間注文されなかった場合(例えば、”まぐろ”の場合、コンベアに載せられてから距離にして350m以上そのままであった場合)に廃棄される量が、導入前の約1/4に削減したとのことです。
導入に至った背景として、かねてより、(1) RFIDの導入により毎年10億件以上のデータが収集できていたものを何とかうまく活用したい、また、(2)コンベア上に載せられるネタのなかで一定時間以上そのままで廃棄となるものを何とか減らしたい、と思っていた中で、ビッグデータ分析ツール(プラットフォーム)の「QlikView」(※2)との出会いがあったようです。店長のノウハウと組み合わせることにより、上記の「回転すし総合管理システム」を作り上げるに至ったとのことです。
※2 販売元は「ソフトバンク・テクノロジー」です。