固定ブロードバンド(即ち、固定された場所からインターネットへアクセスする際のブロードバンド回線)をワイヤレス通信で代替するサービスです。
ソフトバンクが提供している「Softbank Air」と呼ばれるサービス(*)は、このサービスに該当するようです。「モバイルルータ」を携帯し、スマホ~(Wi-Fi)~「モバイルルータ」~(携帯回線)~インターネット、のような接続でインターネットがよく利用されていますが、「モバイルルータ」部分を家庭内の適当な場所に置き、インターネットアクセスを行うようなイメージです。
この種のブロードバンド回線の契約数が、最近、急速に拡大しているとのことです。有線ブロードバンドの光回線(FTTH)サービスに比較し、工事不要で利用開始できる点が受けているようです。
MM総研の調査によると、FTTHの契約数の増え方は鈍化傾向にあり(即ち、2017年度上半期の純増数64万8千件に対し2018年度上半期は44万2千件)、ワイヤレス型固定ブロードバンドの契約数の増え方の方が大きくなっている(即ち、2018年度上半期の純増数は54万件)とのことです。MM総研の予測では、2018年9月時点でのワイヤレス型固定ブロードバンドの契約数273万件は、2023年3月末には841万件まで増える見込みとのことです。
(*)Airターミナルと呼ばれる専用機器を家庭のコンセントに差し込むだけで利用できます。スマホやPCとAirターミナルはWi-Fiで接続され、ターミナルとインターネットとは4Gの携帯電話回線を利用して接続します。利用イメージの動画サイトは、https://www.youtube.com/watch?time_continue=90&v=mCa21DNHN98です。