データ分析製品を提供する老舗企業です。世界77カ国・地域に展開しているとのことです。
これまで、データウェアハウス(DWH)と呼ばれるシステムの開発や販売を行い、金融機関、流通業、通信会社などのマーケティングを支援してきたようですが、それと同時に、センサーやSNSなどから収集した”非構造化データ(※)”を分析できる製品やそれと売上げなどの業務データとを一緒にして分析できるソフトウェアなども提供できるように用意しつつあるようです。
※ 構造が定義されておらずそのままでは機械的な処理が難しいデータをこのように呼んでいます。この種のデータを分析・活用するためには、例えば表形式で管理できるような形(例.関係データベースRDB、Excelなど)へ変換・加工する必要があります。
米「テラデータ」の顧客は、独「シーメンス」、スウェーデンの「ボルボ・カー」、米「イーベイ」などを含め、世界で2600社超とのことです。
「ボルボ・カー」では、「テラデータ」の製品を利用して、ネットに接続されるconnected vehicle(つながるクルマ)から収集されるテレマティクスのデータ、社内システムのデータ、SNSのデータなどを一元的に管理しているとのことです。
「テラデータ」は、日本法人を通して、我が国における支援体制を整え、金融や製造・流通などの各分野におけるデータ分析ニーズにきめ細かく対応していこうとしているようです。欧米の顧客企業の先進事例を紹介するなどして、需要を喚起しようとしています。
IoTが急ピッチで進展しつつありますが、日本企業が整備しようとしているビッグデータ分析システムとの競争が今後注目されます。