NTTドコモによって開発されたAI画像認識エンジンとサイバーリンクスの商品画像データベースとを用いて構成された、スマホ等で撮影された売場の棚割画像から陳列されている商品やその位置を自動認識することができるシステムです。このシステムは、2018年4月よりサイバーリンクス経由での提供が開始されています。
実店舗にとって売り場の棚割をどう構成するかは重要な課題ですが、最適な棚割を検討するには、まず、現状の売り場の棚にどんな商品がどのように並んでいるかを正確に把握する必要があります。
従来では、商品のバーコードを人手でスキャンし手作業で専用ソフトへの入力データを作成していましたが、このシステムを利用すると、それが自動でできることになります。すなわち、スマホ等で棚を撮影し、それをサーバーへアップすると、商品の情報やその位置情報をAIが判別し、棚割の状況を自動でデータ化してしまうようです。
ドコモでは、今後、自社が所有している各種のデータ(人口統計情報、モバイル空間情報、dポイントの会員情報およびアンケート情報など)や店舗のPOSデータとこのシステムとを組み合わせ、AIが自動的に最適な棚割を提案するようなシステムを構築していこうと考えているようです。
ニュースリリース(2018.3.1)のサイトは、https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2018/03/01_01.htmlです。
棚SCAN-AIを説明しているサイト(NTTドコモ)は、https://www.nttdocomo.co.jp/biz/service/tanascan_ai/です。