Autophagyとつづり、「細胞自食作用」などと言われています(注:本プログの対象範囲であるITとは直接関係ありません)。
栄養飢餓状態に陥った生物が自らの細胞内のたんぱく質をアミノ酸に分解し一時的にエネルギーを獲得する仕組みとのことで、この仕組みを今年のノーベル生理学・医学賞に輝いた大隅良典東工大栄誉教授が見つけたとのことです。
仕組みをもう少し具体的に説明すると以下のようになるようです。
[栄養不足]
①細胞が栄養不足などになると、細胞内に特殊な脂質の膜が現れる。
[細胞内でたんぱく質などに分解]
②膜が細胞内のたんぱく質や小器官を包み始める。
③膜が球状に伸びる。
④膜が完全にたんぱく質などを覆う。
⑤膜が分解酵素の入ったリソソームと融合する。
⑥たんぱく質の材料となるアミノ酸に分解される。
[再利用(リサイクル)]
⑦たんぱく質の合成など生命活動に再利用される。
大隅教授がこの仕組みを発見したのは東大助教授時代の1988年とのことです。