高齢化などによる人手不足への対応として、ロボットが人に代わって夜の公園などを巡回し警備を行うことを指しています。
NTTコミュニケーションズ(以下、NTTCom)は、三井不動産、名古屋市と連携し、2022年5月30日から11月末まで、名古屋市中心部に位置する久屋大通公園(注:特に北エリア・テレビ塔エリアの”Hisaya-odori Park”)にて、この関連の実証実験を行う予定のようです。実験には、ZMP社の警備ロボット”PATORO(パトロ)”が利用されるようです。
具体的には次のような仕組みで行われます。カメラの搭載されたロボットが公園内を終日自動走行し、撮影した公園内の様子を5G回線などを使用してリアルタイムにNTTComのAI映像解析サービス「COTOHA Takumi Eyes」へ配信します。受信した映像をAIが解析し異変を検知すると、NTTComの遠隔監視室へ通知します。これを受けた遠隔監視室の担当が公園内の警備員に連絡します。こうして警備員が現地へ駆けつけるというものです。CPS(Cyber-Physical System)の一種と考えられます。
今回の実験は、(1)ICT活用による社会課題の解決等に向けこれまでにHisaya-odori Parkにて実証実験を実施してきたNTTCom、(2)Hisaya-odori Parkの指定管理者として公園関連の様々なステークホルダーと協同の取り組みを進めている三井不動産、(3)5Gをデジタル社会の重要な情報通信インフラとして効果的な活用に向けた取り組みを進めている名古屋市、の3者が連携することで行われるようになったようです。
今回の実験は、NTT Comが取り組み中のSmart Mobilityのユースケースの1つとして行われるようですが、公園における異変の検知や対応だけでなく、特に警備員が巡回しない夜間における「ごみの不法投棄」や「器物損壊」などの迷惑行為がロボットの巡回によって抑止できるかなども確認したいようです。
3者による実験に関するニュースリリース(2022.4.21)のサイトは以下です。
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2022/0421_2.html、あるいは
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2022/0421_02/