川崎重工業(以下川重)とHCI(注:2002年6月創立、 大阪府泉大津市)が事業化を目指している、レトルト食品の解凍、盛り付け、および配膳のすべてをロボットが行う食堂です。両社は、2022年4月、東京と大阪で実験店舗の運営を開始したようです。
実験店舗は、HCIのものが大阪の本社内に、川重のものが東京羽田空港近くのロボット実証実験・研究施設「FUTURE LAB HANEDA」内に、それぞれ設置されています。
厨房には両社とも「RS007L」と呼ばれる川重製の小型産業用ロボット3台が配置されているようです。このロボットがレトルト食品(注:カレー、パスタなど)の加熱、開封、食器への搭載を行うようです。
客席までの配膳や食器の回収については、HCIの店舗が中国製の搬送ロボットのみで行っており、一方、川重の店舗が飲食エリアまでの搬送と利用客への配膳とを中国製の搬送ロボットと川重製の人型自走ロボット「Nyokkey」との連携で行っているようです(※)。
※)https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/12693/の記事(2022.4.21)を参照
両社は、1年程度の実験運営を通してその情報を共有したり分析したりして事業化のメドをつける計画のようです。1年後の事業化のメドの状況が注目されます。
関連動画は、例えば、以下です。
https://www.youtube.com/watch?v=kUVe4Qqg3fY(HCI関連、2022.1.27公開)
https://www.youtube.com/watch?v=JrWPw8kLfgQ(川重関連、2022.5.3公開)