米ウォルマート・ストアーズ傘下の西友が2016年5月に東京都練馬区に1号店を新設予定の、ネットスーパーの配送能力を引き上げた新型店です。
1階を通常の食品スーパーとして、また2階をネット販売専用の倉庫として、約1万品目の商品を取り扱うようです。1階は標準店舗スペースの半分程度に減らし、その分、2階に同程度のスペースを確保し、ネットスーパーの需要拡大へ対応しようとしています。
2階には常温で保管可能な加工食品や日曜雑貨品の在庫を保管し、それらの商品のネット注文に対して、2階から効率よく集荷し配送します。一方、生鮮食品や惣菜などのネット注文に対しては、1階の売り場から集荷して配送するようです。
2階に豊富な在庫と配送のための専用スペースを確保することにより、1日の配送可能件数を現状の3~4倍の300~500件/日に引き上げようとしています。2階にはネットスーパー専門の従業員も配置させるようにし、また配送トラックも同時に複数台が出入りできる店舗設計にするようです。
新型店の特徴を整理すると、以下の3点となります。
(1)宅配注文の多い食品から日曜雑貨まで取り扱いアイテム数を拡大
(2)宅配車両が複数台同時に出入りできる店舗設計を採用
(3)猛暑や雨天などの急な需要増にも機会損失なく対応可能
このような店舗は年間5店舗のペースで導入していくとのことです。
なお、新型店のような、ネット専用の倉庫を併設するスーパーの形態は、ウォルマートグループの中でも初めてとのことです。
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