俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

桜蘂降る

2022-04-20 | 俳句・春・植物




桜蘂降るや五重塔見えて




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桜の花が散った後で萼に残った蘂が散って落ちること

をいう。







散った蘂で地面が赤くなっているのを見かけることが

ある。







風や雨に降りしきる蘂には、花の時季が過ぎ去って

しまった一抹の寂しさがある。







「桜蘂」だけでは季語にならない。







桜蘂が参道に降っていた。

そこからは五重塔が木の間から垣間見られた。






桜蘂降る弁天の岩の上




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松の芯

2022-04-19 | 俳句・春・植物




拝殿に人影のなし松の芯




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松の新芽のことをいう。







晩春に伸びる細長い芽は蠟燭のような形をしている。







まっすぐに天を指して伸びるさまは、旺盛な生命力を

感じる。







「若緑」「松の緑」「初緑」「緑立つ」などとも用いられる。







醍醐寺の清瀧宮拝殿脇に松の芯が長く伸びていた。

周りには誰もいなかった。






緑立つ旅客機低く飛ぶところ




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春落葉

2022-04-18 | 俳句・春・植物




石仏の周り埋めぬ春落葉




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落葉樹は晩秋から初冬にかけて葉を落とす。







しかし、椎、樫、檜などの常緑樹は晩春に葉を落とす

ので「春落葉」という。







いつの間にか落葉が木の根元に溜っていたり、道など

に散らばっていたりする。







京都の醍醐寺を訪れた。

この五重塔(国宝)は、醍醐天皇の菩提を弔うために

建立された京都府下最古の木造建築物という。







境内に石仏があった。

その周りは、びっしりと春落葉に埋まっていた。






苔の上に観音堂の春落葉




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山吹

2022-04-17 | 俳句・春・植物





山吹や親子がボール遊びして




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バラ科の落葉低木。

日本原産。







山野渓谷に自生するが、観賞用に栽培もされる。







晩春、黄金色の五弁花を咲かせ、一重と八重がある。







別種に白山吹があり、花は四弁。







山吹が群がって咲いていた。

すぐそばでは親子がボール遊びをして楽しんでいた。






山吹の前ををみなの駆け抜けぬ




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青木の花

2022-04-16 | 俳句・春・植物




青木咲く森の中なる用水路




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ミズキ科の常緑低木。







山地の木陰などで自生するが、庭木としても植え

られる。







四月頃、柴褐色の小さな四弁花を枝先に穂のように

集まってつける。







冬に、つややかな紅熟した実をつける。







森の中を用水路が通っている。

その脇に青木の花が数多く咲いていた。






川沿の青木の花に夕日かな




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