少し前のことになるが、9月22日~25日まで中国全土は中秋節で学校、職場ともに休みだった。
(十五夜の月見を祝日にするのかあ。風情があるなあ。それにしても4日間も休みとは長い…。)とぼんやり思っていた私に、学生たちはその日が中国人にとっていかに意義深い日であるのかを作文で教えてくれた。今日は、3年生の書いた「中秋節」の作文を紹介しよう。EXCITEブログに載せた2年生の文と、また一味違うので、見ることができる人は比較して楽しんでね。当の私は接続をカットされた状態で近づけないけど…。
(黄 ○)
今年の9月22日は中国の伝統祝日―中秋節だった。中国では、中秋節は昔から春節とともに、一家団欒の時として、とても重要な祝日である。
もともと中国では、旧暦8月15日に月を鑑賞する習慣が古くからあった。そのころ、北半球では太陽と月の角度が観月に最もよい時節で、月がこの上なく明るく美しく輝くのである。
中秋節に家族全員が星空の下に集い、月餅を食べながら月を観る。こんな風景を思うだけで心が温められる。
大学生になってこの3年間、毎年の中秋節は親と離れた状態だった。この日になると非常に孤独を感じて、淋しくて涙が出そうだった。親に電話しながら、一人で月餅を食べたのは本当に悲しい思い出だ。家族と一緒に中秋節を過ごしたいなあ!
(王 本●)
中秋節は中華民族の祝日の中の重要な一つです。この日になると、中国の人々はどこにいるかにかかわらず、家に帰って一家団欒の喜びを味わいます。実は私は今度、二年ぶりに家族と一緒に中秋節を過ごしました。病気を抱えて帰ったんですが、本当に楽しく嬉しい数日でした。父について買い物に行ったことも、兄と一緒に掃除をしたことも、母とともにテレビ番組を見ていたことも、全部昨日のことのような気がしています。
今から振り返ると、心に深く残っているのは、私が家に着いたその時に、門のそばに立って私を待っていた母の眼の色です。その眼は、心配と偲ぶ気持ちがあふれていました。全中国の親たちは、私の母のように、中秋になると門のそばに立って遠くに散った家族が帰るのを待っているのでしょう。
(竜 秀○)
中秋節といえば、小さい頃の思い出がはっきり思い浮かびます。おいしいお菓子を食べるとか、月見をするとか…。私にとっては、これらは貴重な思い出です。
しかし歳月がたつにつれ、私は家族から離れ、一人で中秋節を過ごすようになりました。印象深いことがあります。一昨年大学に入ったばかりの時、私は一年生対象の軍事訓練をしていました。中秋節なのに連休もありませんでした。私はホームシックでたまらなくなって、大きな声で泣き出しました。今年もまた一人ですが、友達からあいさつのメールやお菓子をもらい、あまり淋しくなく過ごせるようになりました。いろいろ楽しいこともあります。
とにかく、中秋節が大好きです。
(◎ 剣虹)
秋雨連続の四日間でした。秋雨がしとしと降る中、この空気のじめじめした大学生寮で、私もルームメートたちもゴロゴロしていました。ゲームをしたり、ニュースを聞いたり、アニメを見たり…(はいはい、パソコンをいじってばかりでした)。
祝日になると、雨も構わず外でブラブラしている人も増えたようにみえました。学食に行く途中も、幸せいっぱい、夢いっぱいのカップルだらけ。賑やかな雰囲気が満ちていました。それを損なわないように、私はまた、祝日気分ゼロの男子寮に戻りました。私って何と人間関係の乏しい奴なのかなと思いながらも、ルームメートの王さんとまたゲームをやり始めました。
さて、中秋節と言ったらやはり、月餅ですよね。でも、こういう時期の月餅はいつもの何倍も高い上に、甘すぎておいしくないと、少なくとも私は思います。月餅はあまり好きではない、などと言っても、実は陳さんにおごられました。ありがとう、陳さん。
う~ん、日本社会も昔こんな時代があったなあ。大学生のころ、故郷に帰らず年末は餅売りのバイトに明け暮れていたから良かったものの、一月一日の朝、全員が帰郷してすっからかんになった下宿で一人感じた、あのすがすがしいまでの孤独感をふと思い出した。家族団欒関係の行事は今でも苦手だ。そして運動会も大嫌いだ、関係ないけど。
(十五夜の月見を祝日にするのかあ。風情があるなあ。それにしても4日間も休みとは長い…。)とぼんやり思っていた私に、学生たちはその日が中国人にとっていかに意義深い日であるのかを作文で教えてくれた。今日は、3年生の書いた「中秋節」の作文を紹介しよう。EXCITEブログに載せた2年生の文と、また一味違うので、見ることができる人は比較して楽しんでね。当の私は接続をカットされた状態で近づけないけど…。
(黄 ○)
今年の9月22日は中国の伝統祝日―中秋節だった。中国では、中秋節は昔から春節とともに、一家団欒の時として、とても重要な祝日である。
もともと中国では、旧暦8月15日に月を鑑賞する習慣が古くからあった。そのころ、北半球では太陽と月の角度が観月に最もよい時節で、月がこの上なく明るく美しく輝くのである。
中秋節に家族全員が星空の下に集い、月餅を食べながら月を観る。こんな風景を思うだけで心が温められる。
大学生になってこの3年間、毎年の中秋節は親と離れた状態だった。この日になると非常に孤独を感じて、淋しくて涙が出そうだった。親に電話しながら、一人で月餅を食べたのは本当に悲しい思い出だ。家族と一緒に中秋節を過ごしたいなあ!
(王 本●)
中秋節は中華民族の祝日の中の重要な一つです。この日になると、中国の人々はどこにいるかにかかわらず、家に帰って一家団欒の喜びを味わいます。実は私は今度、二年ぶりに家族と一緒に中秋節を過ごしました。病気を抱えて帰ったんですが、本当に楽しく嬉しい数日でした。父について買い物に行ったことも、兄と一緒に掃除をしたことも、母とともにテレビ番組を見ていたことも、全部昨日のことのような気がしています。
今から振り返ると、心に深く残っているのは、私が家に着いたその時に、門のそばに立って私を待っていた母の眼の色です。その眼は、心配と偲ぶ気持ちがあふれていました。全中国の親たちは、私の母のように、中秋になると門のそばに立って遠くに散った家族が帰るのを待っているのでしょう。
(竜 秀○)
中秋節といえば、小さい頃の思い出がはっきり思い浮かびます。おいしいお菓子を食べるとか、月見をするとか…。私にとっては、これらは貴重な思い出です。
しかし歳月がたつにつれ、私は家族から離れ、一人で中秋節を過ごすようになりました。印象深いことがあります。一昨年大学に入ったばかりの時、私は一年生対象の軍事訓練をしていました。中秋節なのに連休もありませんでした。私はホームシックでたまらなくなって、大きな声で泣き出しました。今年もまた一人ですが、友達からあいさつのメールやお菓子をもらい、あまり淋しくなく過ごせるようになりました。いろいろ楽しいこともあります。
とにかく、中秋節が大好きです。
(◎ 剣虹)
秋雨連続の四日間でした。秋雨がしとしと降る中、この空気のじめじめした大学生寮で、私もルームメートたちもゴロゴロしていました。ゲームをしたり、ニュースを聞いたり、アニメを見たり…(はいはい、パソコンをいじってばかりでした)。
祝日になると、雨も構わず外でブラブラしている人も増えたようにみえました。学食に行く途中も、幸せいっぱい、夢いっぱいのカップルだらけ。賑やかな雰囲気が満ちていました。それを損なわないように、私はまた、祝日気分ゼロの男子寮に戻りました。私って何と人間関係の乏しい奴なのかなと思いながらも、ルームメートの王さんとまたゲームをやり始めました。
さて、中秋節と言ったらやはり、月餅ですよね。でも、こういう時期の月餅はいつもの何倍も高い上に、甘すぎておいしくないと、少なくとも私は思います。月餅はあまり好きではない、などと言っても、実は陳さんにおごられました。ありがとう、陳さん。
う~ん、日本社会も昔こんな時代があったなあ。大学生のころ、故郷に帰らず年末は餅売りのバイトに明け暮れていたから良かったものの、一月一日の朝、全員が帰郷してすっからかんになった下宿で一人感じた、あのすがすがしいまでの孤独感をふと思い出した。家族団欒関係の行事は今でも苦手だ。そして運動会も大嫌いだ、関係ないけど。