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日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「日本語学習者数、中国が世界一に」 2013年12月3日(火)No.813

2013-12-03 21:48:10 | 日本語
国際交流基金(Japan Foundation)は3年毎に、海外での日本語学習者数を調査している。
2012年度調査によると、
世界の日本語学習者は3年前に比し、9.1%増加 した(398 万人)。
内訳は、
第1位:中国(前2位)
第2位:インドネシア(前3位)
第3位:韓国(前1位)
第4位:オーストラリア(前4位)


日本国内ではメディアが繰り返し、繰り返し、中国の反日政策を報道し、
同時に中国人が日本人を嫌っていると伝える。
日本人の嫌中感情は増すばかりだ。
そりゃ、「中国人の90%以上が日本人を嫌っている」と伝えられたら、
日本人だって(なんだと~、こっちだって嫌いだわい)という気になるだろう。
しかし、中国の地方都市南昌にいると、
全くそうした反日ムードは感じない。
ブログに書いていることは全て事実である。
(これは独り南昌だけの傾向なのだろうか)と、心で訝しんだりしたものだ。
しかし、中国人民の態度が数字として客観的に示されたのが、この結果だ。

国際交流機関は、
中国においては、アニメをはじめとする
日本のポップ・カルチャーへの関心を背景にした学習動機や、
「将来の就職」等経済的・実利的理由に支えられて
大学を中心に学習者が伸びている、と分析している。
八一公園日本語コーナーの参加者を見ても、
それは実感できる。

日本国内のメディアからだけの情報では、自然に反中国意識が強くなる。
メディアが情報コントロールしているからである。
できるだけその煽りに乗せられないようにするには、
こうした機関からのデータを直接知ることが大切だ。
メディアのフィルターをくぐったものは、
恣意的に方向性を与えられたものになっているからだ。
(みんな、くれぐれも騙されないようにしようね!)


ーーーーーー国際交流機関 PRESS RELEASE 2013 年7 月8 日 No. 927
学習者数 3,984,538 人 (09 年3,651,232 人 より9.1%増)
機関数 16,045 機関 (09 年14,925 機関 より7.5%増)
教師数 63,771 人 (09 年49,803 人 より28.0%増)

順位 国・地域名 2009年学習者数(人)→ 2012年学習者数(人) 増減率(%)
1 中国 827,171人→1,046,490人 (26.5%増)
2 インドネシア 716,353人→ 872,406人 ( 21.8%増)
3 韓国 964,014人→ 840,187人 (12.8%減)
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