3年半の間、これらの木の下を歩き親しんできたが、
もう、通れない。
まるで通り魔に遭ったようにむごい折られ方をした木々が、苦しんでいた。
深い致命傷を負った人々を見る思いだ。
誰がこんなことをしたのか!
麦盧キャンパスに入っていくと、事態が分かった。
清掃スタッフの人たちが、誰かに命じられて慣れない枝払いをしているのだった。
樹木の世話をする専門家ではない。
見ていて(その枝を切ってどうする!)と叫びたくなるような作業の有様だった。
情け容赦なく切り捨てられ、屍のように累々と横たわる枝枝。
ずいぶん成長している太い枝も多い。枝先には葉が茂り、冬、そして次の春の準備もしていたのに…。
もっとこまめに世話を受けていたら、こんな滅茶苦茶乱暴な手術をされなくてもよかったのだ。
何の計画性もない行き当たりばったりのやり方。
きっと誰かエライ人が「枝が邪魔で通れん!切ってしまえ」
などと言ったのだろう。
胸が塞がる。