毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「耐え難いほどの不正義」 2014年3月28日(金)No.878

2014-03-28 10:11:21 | 日記

袴田巌さんが48年ぶりに拘置所の外に出た。

48年・・・30歳から78歳までの、人生が最も輝くはずの時期に、牢獄で生きさせられた人間のあまりに長い時間。

「警察に要る証拠捏造の疑いが濃厚」

「これ以上拘束を続けることは、耐え難いほどの不正義」

裁判所はそう判断した。

「耐え難いほどの不正義」を耐えた力は、袴田さん本人の生きる力だけでは不可能だった。

お姉さんの人生を賭けた愛にもとづく行動と、

その行動に動かされた心優しく、正義を求める人々の実行力が、

一人ぼっちで隔離された命を守った。

 

愛だけではだめだ。

心優しいだけでもだめだ。

愛と優しさを胸に、正義を追求し続ける継続的な行動力こそが、

事態を変化させた力だろう。

 

袴田さんに、ここ中国の地から「解放、おめでとうございます」の言葉をお送りします。

宿舎庭に一本だけ立つ桜の木が、花開きました。

どうぞ、袴田さんのこれからの人生が美しく花開きますように、お祈り申し上げます。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする