毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「オバマもアベも不戦とかよく言うよ(‐□‐;)」No.1840

2016-12-31 13:02:35 | 反戦平和

大晦日の夜、カレーを作りながらアベ首相の真珠湾でのスピーチを読んでいます。

驚きです。

安倍さんは兵士たちの人生や生活に思いをめぐらすことができる人だったんですね。

本当に詩的で美しい言葉ですよ。

しかし、アベさんの口からその言葉が出ると、

(どうしてこうも嘘八百並べ立てることができるんだろうな!)

という気持ちにしかならないのが残念です。

 

下にアベスピーチ全文を貼り付けましょうかね。

後年、証拠として役に立つかもしれませんからね。

 

 亡くなった兵士たちの人生を思うのは大切でしょう。

そして、二度とこのような犠牲者を出さないと決意し、誓い、実行することは、

最も重要です。

しかし、この不戦を誓う両者を見て、白々しい思いになるのは私だけでしょうか。

オバマさんが大統領になってからも、

アメリカはどれほど阿漕な戦争をやり続けていることか。

アベさん、あなたは同盟国アメリカのために血を流すことが必要だと言って、

ついこの間、集団的自衛権の行使容認を無理やりの強行採決でごり押しし、

PKO部隊などにはとても手に負えない状況にある南スーダンに

自衛隊員を派遣してしまいましたよね。

アベさん、「耳を澄まして心を研ぎ澄ますと、風と波の音とともに」

自衛官の家族の泣き声が聞こえてきませんか。

一人ひとりの自衛官には、今も、

「その身を案じる母がいて、父がいる。愛する妻や恋人がいる。

成長を楽しみにしている子どもたちがいる」んですよ。

あなたは、そんなことはお構いなしに、アメリカから要請されたから、

国内で反対する全ての声を数の力で押し切って派遣しちゃったじゃないですか。

そして、犠牲者が出たら、「勇者」だと言って祭り上げるのですね。

そんなことする前に、本当に「不戦」と「和解」を実行してください。

最も緊張が高まっている国とこそ「和解」は必要なのです。

アメリカとなんか(と言っちゃ失礼ですけど)日米同盟という軍事同盟ががっつりできていて、

和解もへちまもないじゃないですか。軍事同盟で何が和解ですか。

戦争一直線じゃないですか。

オバマもアベも嘘ばっかついて、どうしようもないです。

そして、ドラクエじゃあるまいし、子供騙しに

戦争の時の兵士たちを「勇者」と持ち上げるのも止めた方がいいです。


昨年12月31日にこのブログに載せたのですが、

「勇者」の日本軍が山東省菏澤で何を したか、もう一度、ここに貼り付けます。

戦争に駆り立てられた人間の変化には、本当にぞっとします。

 

菏澤 馮庄 43.10.18 衆目注視の中で25歳の婦女を輪姦、陰部にコーリャン 殻を挿入、最後は刺殺

中国戦線における日本軍の性犯罪-山東省・湖北省の事例- 笠原十九司

 http://www.ne.jp/asahi/tyuukiren/web-site/backnumber/06/kasahara_seihanzai.htm

 笠原十九司さんの業績を否定し、

「彼のやっていることは伝説を事実だと強弁することであり、彼の発言はファンタジーだ」

という主張もあるようです。⇒yamamoto8hei.blog37.fc2.com/blog-entry-186.html 

つまり、日本軍はそんなにひどいことをしていないと言いたいのでしょう。

下に実際に兵士として山東省に出兵した人(田村豊さん)のなま証言があります。

多くの元兵士は、あまりに酷いことをしたのでとても語れず、それをいいことに

日本軍の残虐行為はなかったと主張する傾向が強まっている日本ですが、

田村豊さんのように、人間の良心を振り絞って証言してくださる人が続くことを

心から願います。 

歴史の事実は政治の都合で捻じ曲げたり、なかったことにしてはならないのです。

ウソの歴史は学ぶ価値などありません。 

来年が少しでも良い年になりますように!

 〈付録〉

安倍首相の真珠湾での演説全文  http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS27H41_X21C16A2905E00/

 オバマ大統領、ハリス司令官、ご列席の皆さま、そして、すべての、アメリカ国民の皆さま。パールハーバー真珠湾に、いま私は日本国総理大臣として立っています。

 耳を澄ますと、寄せては返す、波の音が聞こえてきます。降り注ぐ陽の、やわらかな光に照らされた、青い静かな入り江。私のうしろ、海の上の白いアリゾナ・メモリアル。あの慰霊の場を、オバマ大統領とともに訪れました。そこは私に沈黙をうながす場所でした。亡くなった軍人たちの名がしるされています。

 祖国を守る崇高な任務のため、カリフォルニア、ミシガン、ニューヨーク、テキサス、さまざまな地から来て、乗り組んでいた兵士たちが、あの日、爆撃が戦艦アリゾナを2つに切り裂いたとき、紅蓮(ぐれん)の炎の中で死んでいった。

 75年がたったいまも、海底に横たわるアリゾナには、数知れぬ兵士たちが眠っています。耳を澄まして心を研ぎ澄ますと、風と波の音とともに、兵士たちの声が聞こえてきます。

 あの日、日曜の朝の明るくくつろいだ、弾む会話の声。自分の未来を、そして夢を語り合う、若い兵士たちの声。最後の瞬間、愛する人の名を叫ぶ声。生まれてくる子の幸せを祈る声。

 1人、ひとりの兵士に、その身を案じる母がいて、父がいた。愛する妻や恋人がいた。成長を楽しみにしている子どもたちがいたでしょう。それら、すべての思いが断たれてしまった。その厳粛な事実を思うとき、かみしめるとき、私は言葉を失います。

 そのみ霊よ、安らかなれ――。思いを込め、私は日本国民を代表して、兵士たちが眠る海に花を投じました。

 オバマ大統領、アメリカ国民の皆さん、世界のさまざまな国の皆さん。私は日本国総理大臣として、この地で命を落とした人々のみ霊に、ここから始まった戦いが奪ったすべての勇者たちの命に、戦争の犠牲となった数知れぬ無辜(むこ)の民の魂に、永劫(えいごう)の哀悼の誠をささげます。

 戦争の惨禍は二度と繰り返してはならない。私たちは、そう誓いました。そして戦後、自由で民主的な国を創り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら不戦の誓いを貫いてまいりました。

 戦後70年間に及ぶ平和国家としての歩みに、私たち日本人は、静かな誇りを感じながら、この不動の方針をこれからも貫いてまいります。この場で、戦艦アリゾナに眠る兵士たちに、アメリカ国民の皆さまに、世界の人々に、固いその決意を日本国総理大臣として表明いたします。

 昨日、私はカネオヘの海兵隊基地に、1人の日本帝国海軍士官の碑(いしぶみ)を訪れました。その人物とは、真珠湾攻撃中に被弾し、母艦に帰るのをあきらめ、引き返し戦死した、戦闘機パイロット、飯田房太中佐です。彼の墜落地点に碑を建てたのは、日本人ではありません。攻撃を受けていた側にいた、米軍の人々です。死者の勇気をたたえ、石碑を建ててくれた。

 碑には祖国のため命をささげた軍人への敬意を込め、「日本帝国海軍大尉(だいい)」と、当時の階級を刻んであります。

 The brave respect the brave.

 「勇者は、勇者を敬う」

 アンブローズ・ビアスの詩は言います。戦い合った敵であっても、敬意を表する。憎しみ合った敵であっても、理解しようとする。そこにあるのは、アメリカ国民の寛容の心です。

 戦争が終わり、日本が見渡す限りの焼け野原、貧しさのどん底の中で苦しんでいた時、食べるもの、着るものを惜しみなく送ってくれたのは、米国であり、アメリカ国民でありました。皆さんが送ってくれたセーターで、ミルクで、日本人は未来へと命をつなぐことができました。

 そして米国は、日本が戦後再び、国際社会へと復帰する道を開いてくれた。米国のリーダーシップの下、自由世界の一員として、私たちは平和と繁栄を享受することができました。

 敵として熾烈(しれつ)に戦った、私たち日本人に差しのべられた、こうした皆さんの善意と支援の手、その大いなる寛容の心は、祖父たち、母たちの胸に深く刻まれています。私たちも覚えています。子や孫たちも語り継ぎ、決して忘れることはないでしょう。

 オバマ大統領とともに訪れた、ワシントンのリンカーン・メモリアル。その壁に刻まれた言葉が私の心に去来します。

 「誰に対しても、悪意を抱かず、慈悲の心で向き合う」。

 「永続する平和を、われわれすべてのあいだに打ち立て、大切に守る任務をやりとげる」。

 エイブラハム・リンカーン大統領の言葉です。私は日本国民を代表し、米国が、世界が、日本に示してくれた寛容に、改めてここに、心からの感謝を申し上げます。

 あの「パールハーバー」から75年。歴史に残る激しい戦争を戦った日本と米国は、歴史にまれな、深く強く結ばれた同盟国となりました。それは、いままでにもまして、世界を覆う幾多の困難に、ともに立ち向かう同盟です。明日を拓く、「希望の同盟」です。

 私たちを結びつけたものは、寛容の心がもたらした、the power of reconciliation、「和解の力」です。私がここパールハーバーで、オバマ大統領とともに、世界の人々に対して訴えたいもの。それは、この和解の力です。

 戦争の惨禍は、いまだ世界から消えない。憎悪が憎悪を招く連鎖は、なくなろうとしない。寛容の心、和解の力を、世界はいま、いまこそ必要としています。憎悪を消し去り、共通の価値のもと、友情と信頼を育てた日米は、いま、いまこそ寛容の大切さと、和解の力を世界に向かって訴え続けていく任務を帯びています。日本と米国の同盟は、だからこそ「希望の同盟」なのです。

 私たちを見守ってくれている入り江は、どこまでも静かです。パールハーバー。真珠の輝きに満ちた、この美しい入り江こそ、寛容と、そして和解の象徴である。

 私たち日本人の子どもたち、そしてオバマ大統領、皆さんアメリカ人の子どもたちが、またその子どもたち孫たちが、そして世界中の人々が、パールハーバーを和解の象徴として記憶し続けてくれることを私は願います。

 そのための努力を、私たちはこれからも惜しみなく続けていく。オバマ大統領とともに、ここに、固く誓います。ありがとうございました。

―――アベ演説ここまで

 

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