外国語学部の建物横には桑の木もあります。
日曜日の今日、鬘会社で働く楊芬さんが遊びに来てくれたので、
一緒に第三食堂で昼ご飯を食べようと外に出たら、
地面に実がボタボタ落ちていました。
北海道の開拓村で子どもの頃、姉や兄と口の周りを紫色にしながら食べた
野生の桑の実と全く同じです。
写真とは無関係ですが、
日本に憧れ、日本に行くことを目標に必死に日本語を学んできた学生から、
「先生、最近、日本のことでいいニュースが一つも聞こえてきません。」
と言われました。
戦後、革命中国が貧しさと戦い、
文化大革命で多大な犠牲を払っていた時に、
経済成長と戦後民主主義を謳歌し、概ね明るいムードいっぱいだった日本。
経済の改革開放後、中国がまず手本にしたのが日本だと言います。
中国の経済発展の目まぐるしさの中でも、
貧富の格差、都市と農村のアンバランスがいまだ未解決であり、
日本語学科の学生たちには、
(日本はもっと社会全体が潤っている。貧富の差も少ない)と、
日本から学ぶものが多いことを自覚している層が
確固として存在していました。
その、知日派、親日派が日本を心配しています。
「大丈夫ですか、日本」
「言論の自由があって羨ましかったのですが、今はとても心配です」
と。
共謀罪が強行採決されたら、
さらに、さらに、日本社会は委縮するでしょう。
韓国国民に習って、
日本国の民、百万人が国会を包囲する時ではないでしょうか。
主権は民にあるのです。
アベをのさばらしておいては民の主権がはく奪されます。
中国国民が願っても容易に手に入らないものを、
日本国民はあまりに無頓着に捨て去ろうとしていると、
歯ぎしりする思いで見ている層がいることを
どうか、知ってほしいと思います。